デジタルシネマ制作技術研究
シネマはフィルムからディジタルへと大きく変貌をとげつつあります。 もう目の前に迫るデジタルシネマ普及に向けて、主に制作技術について研究を進めています。
受託研究「平成17年度 総務省 情報通信技術の研究開発」として、臨場感あふれる高品位な超高精細映像(4K映像コンテンツ)をターゲットにしたコンテンツ制作と流通に関する技術開発を行います。ハリウッドの映画メジャーでも採用されたディジタルシネマ技術仕様のうち、最高品位である4K映像コンテンツを対象に、制作手法の開発、主観・客観双方からの品質管理手法の開発、超高速ネットワークによる伝送ならびに暗号化の技術開発等を行います。
研究組織:
「超高速分散マルチ映像交換技術に関する研究」(NTT他)
「映像品質管理技術に関する研究」(慶應義塾大学他)
「評価映像制作に関する研究」(東京工科大学他)
「超高速実時間暗号コーデックに関する研究」(三菱電機株式会社他)
クリエイティブ・ラボでは、以下の分野について研究を進めています。
- 1.4K映像コンテンツの主観評価指標の導出に関する研究
- 映画を想定した視聴環境における,4K映像コンテンツの心的効果と物理指標の相関は,いまだに明らかになっていません.また,既存の心理実験の結果のみでは,コンテンツ(特に商用コンテンツ)という複雑で,プロの判断が入ったコンテンツに関しては予想がつきません.そこで,主に制作現場の方を被験者として,商用コンテンツを想定した大画面における動画像の主観評価指標について研究を行います.
- 2.4K映像コンテンツの評価映像制作に関する研究
- ディジタルによる4K動画像コンテンツの制作は,世界的に見てもまだ作例が少ないため,効率的な4K映像制作手法を開発するとともに,(1)と連動し,実証制作を通じて制作現場にも有用な評価指標を取り入れた評価映像を開発します.2005年には他のプロジェクトとも連動して「Time Express Boiler」を制作し,iGrid2005において,日本から米国San Diegoまでのリアルタイム伝送実験を行いました.
平成16年度 文部科学省 科学技術振興調整費による研究プロジェクトです。
クリエイティブ・ラボでは、以下の分野について研究を行いました。
- 1. コンテンツ制作・管理・運用に関するマクロランゲージの開発
- コンテンツの企画・脚本から統合的に俯瞰,改変可能なシステムの基盤として,プロフェッショナルの現場で利用可能な,映像コンテンツ制作・管理・運用のための、XMLによるマクロランゲージ「Integrated Production Mark-up Language(IPML)」を開発しました.
- 2. ダイナミックシミュレーションシステム(DSS)の開発
- DSSはプロフェッショナルの映像制作において、ディレクタやプロデューサが文字情報であるシナリオをもとに映像化のシミュレーションが出来るソフトウエアです.シナリオに記述されたシーンをコンピュータ上に構築し,演技やライティング,カメラワークなどをシミュレーションし,実際の撮影現場での撮影設計を行うことができます.現在はIPMLとの連動などの機能を追加しています.
- 3. 実証制作
- 上記のシステムを利用した制作実験を行うことで,その有用性や問題点などを抽出します.フランチャイズプロジェクト「Yokai」の一部をここで実証しました。
