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メディア学部で身につけた素養があれば、新しい技術が登場して社会が変わっても活躍できるはずです

2018年5月11日掲出

メディア学部 柿本正憲 教授

柿本正憲教授

 メディア学部の学びには、どんな特徴や魅力があるのか。学部長である柿本先生にお話を伺いました。

■メディア学部の学びの特徴について、教えてください。

 メディア学部は、“メディア”という切り口で非常に幅広い分野をカバーしている学部になります。また、日本でメディアという言葉を学部学科の名称として冠したのは、本学のメディア学部が初めてです。もちろん単に初めて名称に使ったというだけでなく、他大学に比べて扱う分野も広ければ、一学年が300名近くと規模が大きいことも特徴です。それはつまり、学生にとって色々な選択肢があることを意味しています。
 例えば、本学部に入ってくる学生は、ゲームクリエイターやゲーム制作関連、アニメーション関連のことをしたいという人が多いです。とはいえ、この学部はメディアという幅広い分野を扱うので、最初はゲームやアニメを志していた学生も、学んでいくうちに方向転換することが多々あります。夢を持つことは良いことですが、単に好きというだけではダメだということに、学生自身が学びの中で気づくのです。そして自分なりに考えて進む方向を変えたり、決めたりする人が多いのです。それは何も特別なことではなく、大学生ならよくあることです。ですが特に本学部は、そういう方向転換がスムーズにできるようになっています。
 というのも本学部では、学問としてのメディア学を表現・環境・技術の3領域として捉え、それらを核に学びを構成しているので、学びの選択肢がたくさんあるのです。また、3つのコース(メディアコンテンツ、メディア技術、メディア社会)から所属を決めるのが3年生の夏と遅めなので、考える時間も十分にあります。このように大学に入ってから、自分の適性を見極め、自分に向いている分野や興味を持って取り組める分野を見つけて、自然と前へ進んでいける環境が整っています。デジタル技術は共通基盤として全員が学びますから、途中で方向転換しても、ICTの素養は身につきます。

■具体的には、どういうカリキュラムになっているのでしょうか?

 1、2年生の間は、かなり幅広く学びます。誰しも興味が一つということはありませんから、一番興味のある事だけでなく、他に気になる分野や知りたい分野を自由に選んで学べるようになっています。もちろん1年次は、英語や人文社会系の教養科目が比較的多く、基礎を固める形にはなっていますが、それだけでなく各コースの分野に関わる概論や技術、プログラミングといったメディアにおけるICTの基礎技術を「専門基礎教育科目」できちんと身につけられるようになっています。
 また、2年前期までは、必修科目以外はすべて選択科目で、コースに対する選択必修科目がありません。つまり将来、このコースを選びたいならこの科目を履修しましょうという縛りがないのです。ただし推奨という形で、コースごとに修得しておくと良い科目は示します。もちろん強制ではなく、自分で選んでくださいというスタイルです。そうなると、自由である反面、学生には自分で選んで決めなければならない厳しさもあります。
 そもそも“メディア”とは、媒体・媒介という意味ですから、本質的に文理を問わず、色々な分野と関わりがあるわけです。その特性上、おのずと扱う分野は広くなります。学ぶ範囲が広い分、ある程度、自分で目的や目標を持って選んでいく必要がありますね。

■メディア学部の特徴的な科目には、どんなものがありますか?

 一つは、「プロジェクト演習」があります。1~3年生までを対象にした選択科目で、学生が自主的に多数あるテーマの中から1つを選んで履修することができます。50テーマ以上ありますが、人気はやはりゲームですね。ひと口にゲームと言っても、プロデューシング、プログラミング、グラフィックスなど、内容はテーマごとに細分化されています。またゲーム制作などは、ひとつのプロジェクトをグループで役割分担して取り組むことが多々あります。ですから「プロジェクト演習」で、学年を越えたグループでのモノづくりを経験した学生は、ベースとなる基礎力や技術力に加えて、コミュニケーション能力も高くなるので、就職活動に対する力もつきます。
 もう一つの特徴的な科目は、「先端メディア科目」です。これは2016年から始まったもので、成績上位者のみが受講できる科目になります。「プロジェクト演習」が実際に何かを作ってみるという観点であるのに対して、「先端メディア科目」は少し研究に近いテーマに取り組むという位置づけです。研究室に所属するわけではありませんが、原則一人の教員が1テーマを担当するので、研究室で取り組んでいる内容と非常に近いものになります。この科目が始まる1年後期では、テーマに関する研究成果や論文を調査し、実験を重ねていき、最終の3年前期には少しでも新規性のある研究に取り組むことを目標としています。この科目は早くから研究に近いことができるので、学ぶ意欲の高い学生にとっては非常に楽しいと思います。

■では先生の研究室では、どのようなことに取り組んでいるのですか?

 私の専門はCGですが、それに関連したデジタル画像に関する様々な技術についても研究しています。最近、取り組んだものですと、人間や動物が色をどう感じるかということを解析した研究があります。具体的には、学生が卒業研究として、ミツバチが花をどう見ているのかを理論立てて研究したものです。
 ミツバチは、紫外線を見ることができます。人間には真っ黒に見えてもミツバチには、それが明るく見えるのです。逆に人間には赤色が見えますが、ミツバチには黒く見えます。そういうミツバチの色の感度特性は、古くから研究されていて、すでにわかっています。今回はそれを利用して、人間が見ている花が、ミツバチからどう見えているのかということを推測しました。具体的に言うと人間の場合、目の網膜には赤、緑、青の3種類に対して敏感な視細胞があります。それに対してミツバチは、同じ3種類でも紫外線、青、緑を捉える視細胞を持っています。そこで、ヒトの視細胞の特性をある日突然ミツバチの特性に置き換えたら、それまで見慣れた世界がどう変わるか、というシミュレーションを行いました。この研究に取り組んだ学生が先日、情報処理学会で発表をし、学生奨励賞を受賞しています。

■最後に受験生・高校生へメッセージをお願いします。

 最近、AI(人工知能)の技術が本格的に普及し始めてきました。世の中ではAIの登場で人間の仕事がなくなるのではないかと言われていますよね。でも、そんなことはありません。なくなった分以上に、新しい職種が必ず生まれます。そしてメディア学部の卒業生は、そういう時に強いと思います。なぜなら、AIを使う時代が来た時、新しい仕事に就くにはAIの専門家である必要はなく、それを活用できる素養が大切になるからです。
 メディア学部の学びの基盤は、デジタル技術です。その上で色々なデジタル技術の応用を学びますから、学生には技術を“どう活用するか”を考える力が身についています。将来、どう発展するかわからないAIや新しい技術に対して、それらを学んで活用する素養が培われているのです。それが本学部で学ぶ強みの一つだと思います。
 あとは、本学部の教員はみんな、すごく熱心だということをお伝えしたい。そんな教員が毎日交代で、パンフレットやWEBには載らない、日常の生き生きとしたメディア学部の活動を紹介しているので、そちらもぜひご覧ください。(http://blog.media.teu.ac.jp/

■メディア学部WEB:
http://www.teu.ac.jp/gakubu/media/index.html

・次回配信は5月17日を予定してます。