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REC.003 chapter.1「基準は、その人と一緒に仕事をしたいかどうか」

2013年10月22日開催

season 2


REC.003 chapter.1
基準は、その人と一緒に仕事をしたいかどうか

―テレビ局という大きな枠で考えますと、入社試験のときは、技術職など様々な分野で分けて採用されるのでしょうか。

山本たかお氏(以下山本と敬称略):テレビ朝日に限って言えば、技術とアナウンサーはもちろん別ですけど、あとはどの職種も一括で採用しています。僕らが入社した頃は、制作はまた別に採用していました。

―非常に狭き門ですよね。

山本:倍率だけ言えばそうですけど、記念受験みたいな人も多いので、どこまでが実質の倍率かはよく分からないです。ただ試験は面接が鍵なので、運みたいなところも多分にあります。

―やはり面接官の存在が大きいですよね。

山本:1年目に最終選考まで残って落ちたという方が、留年してまた受けたら、一次で落ちたりしていますからね。その方は別の局に行かれましたけど。だから分からないですよ。面接官との相性みたいなものもありますから。

―山本さんも面接官をなさるのですか?

山本:何度もやったことがあります。

―ご自身はどんな人材を必要としていますか?

山本:やる気はもちろん必要ですが、難しいところですけど、普通の子、奇をてらわないただ素直な普通の子です。テレビ局だから何かおもしろいやつがいいだろうとか、変な格好で来る人がたまにいます。
僕らは裏方なので、そういった人は求めていない。普通に共同制作できることが大切なので、奇才天才はいらないです。

―普通という言葉は奥深く、なかなか難しいですよね。

山本:僕らは普通の人が見るものを創る訳で、普通の人がおかしいと思うことはおかしい、素敵だと思うことは素敵だと。これも難しいですけど、テレビの場合は特に、その感覚でものを創れる人が成功する訳です。 もの凄くマニアックな映画を創るとか、コアだけど口コミで広がるというものでもなく、数多の人の目がキラキラ輝くものを創るので。だから本当に僕たちが求める人材はひとつ、「この人と一緒に働きたいか」ですね。

 

chapter.1 基準は、その人と一緒に仕事をしたいかどうか

山本たかおさん

REC.003 山本たかおさん
(株)テレビ朝日 編成制作局エグゼクティブプロデューサー/ミュージックステーション チーフプロデューサー

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