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[2014年度]第6回「“Evolution”し続ける東京工科大学の新たな取り組み」

2014年10月10日掲出

 皆さん、こんにちは。今回は東京工科大学の“Evolution”についてお話ししたいと思います。

 私が考える東京工科大学の最大の特長は“Evolution”、つまり進化だと思っています。私の専門であるバイオテクノロジーの視点から言えば、生物は環境の変化に適応し、進化できたものだけが生き残ってきました。そんな生物と同様に、本学は日本で初めてメディア学部を開設したことに始まり、最近では医療保健学部やデザイン学部の開設、そして来春には、これまでにない新しい工学部を開設するなど、常に時代の変化に応じて新しいことに取り組み、進化してきた大学です。

 さて、今日は東京工科大学の進化のうち、これまで取り上げてきた工学部新設以外で、新たにスタートするものをご紹介したいと思います。ひとつは、来年度よりデザイン学部のカリキュラムが、視覚デザインコース(視覚デザイン専攻、映像デザイン専攻)と工業デザインコース(空間デザイン専攻、工業デザイン専攻)の2コース4専攻の新体制となります。この進化の背景には、「東京工科大学におけるデザインとは何か?」という問いかけがありました。デザイン学部ができて4年が経ち、その節目に私たちは、今一度、東京工科大学らしいデザイン学部とは何かということを問い直したのです。本学らしさといえば、やはり大学名に掲げている“工科”の分野だということは間違いありません。そこでデザインの中でも特に工業デザインが、本学らしさを表す重要な分野だろうという結論に至ったのです。これまでのデザイン学部のカリキュラムでは、工業デザインをそれほど大きくは扱ってきませんでしたが、来年度からはそれをひとつの独立したコースとし、デザイン学部の魅力のひとつとするべく、力を入れていきます。

 また、“早期修了一貫プログラム”が、今年度から新しく始まっています。このプログラムは、学部課程と修士課程を一貫教育と捉え、通常6年間かかるところを5年間で修了できるというもので、優秀な学生が早期に大学院に進学することを目的としたものです。具体的には、学部を3年半で修了して卒業し、大学院修士課程を1年半で修了することが可能になります。これまでの修士課程への飛び級制度では、学部は卒業せず大学院に入学するため、学部の卒業証書は手に入れることはできませんでしたが、本プログラムでは、学部と大学院の両方の修了証書を与える、つまり「学士」と「修士」の学位を両方取得できるようになりました。
 また現在、特定の基準に該当する学生への学費の減免について検討するなど、できるだけ大学院へ進学しやすくなるような体制づくりを進めているところです。本学には、皆さんをサポートする、さまざまな制度が用意されています。そうした制度をうまく活用して、東京工科大学へ入学した学生には、ぜひ大学院を目指してほしいと思っています。