軽部学長のきらっとひらめきコラム

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[2014年度]第11回「大学は自分の専門を見つけるところ。自分の興味や夢をしっかり持って未来を切り拓こう!」

2015年3月13日掲出

 皆さん、こんにちは。最終回を迎えた今回は、新大学生と新高校3年生に向けたメッセージを送りたいと思います。

 まず、この春から大学生となる皆さんには、そもそも大学とは、自分の専門を見つけることを最大の目的とするところだということを理解しておいてほしいと思います。高校までは自分の専門がなかったわけですが、大学では機械、電気、コンピュータやメディアなど、自分がそれを一生追究していきたいと思うような専門を見つけて、その知識や技術を学びます。その“学び”に関わる部分は、大学側がしっかりとカリキュラムを組んで教えますから問題ありません。ただ、どんな専門を学びたいかということは、学生自身が入学前や遅くとも大学1年生の段階で決めておいてほしいと思います。それさえ決まれば、あとは思う存分、大学に用意されている学びや設備をフル活用して、専門的な知識や技術を身につけていけばよいわけですから。

  また、今は昔と違って専門以外にも、グローバル人材としての教養や語学力、コミュニケーション能力、論理的思考力、分析評価能力、問題解決力が必要とされます。専門だけでなく、そういうことも併せて身につけていかなければ、これからの社会では立ち行かないのです。ですから専門を極めることはもちろん、将来、グローバルに活躍する人になるのだという自覚を持って、大学生活を送ってください。

 この春から高校3年生になる方には、ぜひ自分の興味を先鋭化してほしいと思います。そうしなければ、自分の進むべき方向が決まりませんからね。これまでは、理系・文系で進路を識別していたかもしれませんが、これからはそれを「自分は何をしたいのか」という問いに変えて、実際に自分が大学でどんな専門を身につけ、将来どんな職場で働くのかということをイメージしながら、大学の学部学科の選択につなげてほしいと思います。

 やはり夢や目標がないと、なかなか大学での勉強に耐えることはできません。たとえば将来、弁護士や検事になりたいという人は、法律に猛烈な興味を持たないと、あの分厚い六法全書を覚えることなどできないですよね。ですから高校時代に、しっかり将来の夢を持ってほしい。そして、その夢を実現するためにモチベーションを高めて、進路を切り拓いてほしいと思います。「好きこそものの上手なれ」というように、自分のしたいことを発見して、それを実現するために頑張ることが、一番、強いですからね。

 とはいえ高校生では、まだそれほど専門分野や職業を知らないでしょうから、そう簡単には進路を決められないと思います。そんなときは、ぜひオープンキャンパスに参加して、大学の先生に話を聞いたり大学のパンフレットを集めたりして、自分の進みたい分野を探してみてください。

では、みなさん、1年間のおつきあいをありがとうございました。4月にキャンパスで、お会いしましょう。