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軽部学長のきらっとひらめきコラム

[2015年度]第6回「平成27年度『大学教育再生加速プログラム(AP)』に採択された工学部のコーオプ教育プログラム」

2015年10月9日掲出

 皆さん、こんにちは。今回は、本学工学部の特徴的な教育のひとつ“コーオプ教育プログラム”が、文部科学省「平成27年度『大学教育再生加速プログラム(AP)』」のテーマⅣ「長期学外学修プログラム」に採択されたことを取り上げたいと思います。

 コーオプ教育プログラム(以下コーオプ)とは、簡単に言えば有給の学外就業体験のことで、教育先進国のアメリカやカナダの大学では、一般的に行われているものです。ただ、海外の大学では学生が約1年間をそれに費やすため、卒業に5年を要してしまいます。そこで本学では、教育課程に組み込んだ教育プログラムとしてコーオプを実施することにし、きちんと4年で卒業できるように設計しました。その点は、本学ならではの特徴と言えるでしょう。

 また、コーオプという学外学修は、国内ではこれまでにない視点だったと思います。学外での学修といえば、どうしても留学やインターンシップのイメージが強いでしょう。ですが本学のコーオプは学外就業体験であり、しかも大学はもとより、受け入れ先の企業が責任を持って学生を教育してくれるというものです。さらに、学生は労働の対価として給料をもらいます。この学生が収入を得られるという点も非常に重要です。というのも学生は働いてお金を稼ぐという責任の発生する仕事を経験ができますし、逆にお金を支払う企業側も、学生にそれなりのレベルの成果を求めるからです。決してお客さん扱いや見学者扱いはしません。そういう本物の就業経験が、学生に働くことの意義を理解させ、就業力を高めることにつながるのです。

 一方で、コーオプは学生側だけでなく企業にとってもメリットの大きいものです。今は、新卒で就職した人の約3割が3年以内に辞めると言われていますが、コーオプを通して就業を体験した学生は、自分のしたいことを明確にでき、就職先や仕事内容を真剣に選ぶことができるので、就職後の離職率が減るだろうと思われます。また、企業は若い学生が職場に入ることで、職場によい刺激を与えると考えているようですし、同時にリクルーティングにつなげたいという狙いもあるようです。

 こうした国内でも先駆的なコーオプの取り組みが評価と期待を受けて、今回、APに採択されたわけです。本学としては、現状、工学部の全学生を対象に実施しているコーオプを、いずれは全学部の学生対象に広げていきたいと考えています。