軽部学長のきらっとひらめきコラム

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[2018年度] 第1回「“Society5.0”と本学のICT教育について(1)」

2018年5月17日掲出

 皆さん、こんにちは。学長の軽部です。前回は、今、日本が「Society5.0」という未来社会の実現に向けて歩みを進めており、その基盤となる技術がICTであることをお話ししました。今日はそれが本学の教育とどう関係しているか、説明しましょう。

 東京工科大学の最も特長的なところと言えば、「実学主義」です。この「実学」とは何かというと、ICTのことです。メディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、工学部、医療保健学部、デザイン学部の全6学部に在籍する約8000人の学生全員が、ICTスキルを学び、プログラミングができるという稀有な大学なのです。そういうICT教育ができる大学として、本学はオンリーワンの存在だと言えます。
 そういう大学であるからこそ、「Society5.0」の実現を担う技術のひとつであり、昨今、注目を集めているAI(人工知能)に関する研究を積極的に進めるべく、昨年、「人工知能研究会」を立ち上げ、大学を挙げて研究に取り組んでいます。
 例えば、医療保健学部では、リハビリの効果をAIで検証する研究をしています。また、福岡大学医学部との共同研究で出産にAIを応用する研究にも挑戦しています。具体的には、今まで助産師の経験に頼っていた出産のプロセスやタイミングをAIで判断しようという研究です。また、応用生物学部では、鮭の雄雌をAIで見分ける研究やガンに有効な薬剤の探索をAIで行う研究も進めています。
 AIそのものの研究は、コンピュータサイエンス分野ですが、アプリケーション、つまりどう活用するかを考えることは、どの学部でもできますし、それは非常に重要なことです。ですからこの「人工知能研究会」には、本学のすべての学部が参加しています。

 また、本学の授業はすべて、eラーニングプラットフォームの「Moodle」で行われています。例えば、そこには科目ごとの講義資料が掲載されているので、学生はいつでもどこでも「Moodle」にアクセスして予習・復習ができますし、授業終了後、学生がどれだけ授業を理解したかを確認する簡単なコメントも「Moodle」経由で提出してもらっています。また、課題の提出や採点、フィードバックもこのシステムで行っています。
 さらに、JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)を授業に取り入れていることも本学の特長と言えるでしょう。自宅でオンライン上に用意されているコンテンツを見て学習してもらい、それをベースに大学の授業ではグループワークを通した議論や発表などをする「反転授業」を積極的に行っています。

 このように「実学=ICT」として学びを設計し、随所にICTを取り入れている本学の教育は、いずれも「Society5.0」の実現に貢献しに繋がる基盤であると言えます。そして、その実現に間違いなく寄与できると自負しています。