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2015年コンピュータサイエンス学部長メッセージ

2015年1月9日掲出

「コンピュータサイエンスの時代へ向けて
-頑張れ、受験生!」亀田 弘之

コンピュータサイエンス学部長 亀田 弘之

 受験生の皆さん、こんにちは。東京工科大学コンピュータサイエンス学部長の亀田です。寒い日が続いていますが、受験勉強の進み具合はいかがでしょうか?

 私が受験生の頃のことですが、ラジオの受験生向け勉強番組で「この時期には○○の科目の勉強は第一回目が終了する時期で、△△時期までには少なくとも3回は復習しましょう」というのを聞いたとき、「えっ、そうなの?自分はまだ1回目も終わりそうにないのに…」と不安に襲われたのを覚えています。

 皆さんはそんなことはないでしょうが、どんな状況になっても「飽きない、止めない、諦めない」の精神で、日々勉強に励んでください。「三日会わざれば括目して待つべし」の状況が実現できていれば良し、といった心の余裕を持ちつつ努力してください。努力は無駄にはなりませんので。

 さて、皆さんの中には、すでにコンピュータサイエンス学部で勉強するんだ、と固い決意で燃えている人もいる反面、どの学部にしようかなぁ?と今でも迷っている人もいると思います。ゲーテの言葉「努力する人は迷うものである。(Es irrt der Mensch, solang er strebt.)」にもあるように、人は迷いながら自分自身のあるべき姿・状況にたどり着くのですから、若い皆さんはまさに大いに悩み苦しむのは当たり前のことです。ぜひ価値ある結果を得てください。

 そのような皆さんを含め、コンピュータサイエンスを取り巻く現状をお知らせしますので、それらを進路選択のための材料にし、勉学意欲向上に役立ててください。

1. President Obama writes his first line of Javascript(http://mashable.com/2014/12/09/president-obama-code/

平成26年12月8日~14日はコンピュータサイエンス教育週間でした。世界の人々(4歳~104歳)の人たちに、この週のどこかで1時間だけプログラミングの勉強をし、プログラミングの面白さ・楽しさを体験してもらおうというイベントで、約8千万人が参加しました(http://hourofcode.com/jp)。来年も開催されると思いますので、大学生になったら参加してみてください。

2. 未来の日本IT産業を担う学生を育てる - 日本マイクロソフト社員による女子中高生向けプログラミング講座(http://news.mynavi.jp/articles/2014/12/13/microsoft/

現代社会においては、情報システムが社会基盤になっています。水やガスや電気がなければ日常生活に支障をきたしますが、情報システムもこれらのものと同様、日常生活に必要不可欠なものとなっています。この情報システムを構築するためには、ソフトウェア開発に関する知識・技能が必要です。男性・女性にかかわらず、IT(Information Technology; IT、情報技術)、ICT(Information and Communication Technology)を一人でも出も多くの人たちに学んで欲しいと思います。

3. 茂木健一郎氏「今すぐやろう。プログラミングは絶対必要なスキル」 グローバル社会における日本人の弱点(http://logmi.jp/29913

あの脳科学者の茂木健一郎さんもプログラミングの重要性を感じているようです。

4. The best 100 jobs in America 2014(http://money.usnews.com/careers/best-jobs/rankings/the-100-best-jobs

毎年公表されている「職業ベスト100」データですが、2014年の第1位職業はソフトウェア開発者(software developer)でした。

ちなみに、技術系の職業の順位(http://money.usnews.com/careers/best-jobs/rankings/best-technology-jobs?int=d97792)は以下の通りです。

第1位Software Developer、第2位Computer Systems Analyst、第3位Web Developer、第4位Information Security Analyst、第5位Database Administrator、第6位Civil Engineer、第7位Mechanical Engineer、第8位IT Manager、第9位Computer Programmer、第10位Computer Systems、Administrator、第11位Computer Support Specialist(第11位以下なし)。

この順位は必ずしも絶対的なものではないですが、上位11の職業中なんと9つが東京工科大学コンピュータサイエンス学部で学べるものです。

5. その他

・IT分野の派遣「月収100万円」でも集まらず(日本経済新聞2014年9月18日電子版 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77115020W4A910C1000000/

・“Don’t Just Play on Your Phone, Program It”(米国ホワイトハウスブログ http://www.whitehouse.gov/blog/2013/12/09/don-t-just-play-your-phone-program-it

以上のページを今は読んでいる時間はないでしょうが、ポイントは以下の通りです。

・現在の社会は情報化社会であり、情報システムがその社会基盤となっている。そしてこれら情報システムを構築するにはコンピュータサイエンスの知識・技能が必要。

・情報社会は急激に進化しており、それを担うICT技術者が必要。米国での試算によると、今後米国ではICTに関する新規の求人が百万見込まれている。しかしながら、コンピュターサイエンスを大学で専門になまんでいる学生数はまだまだ少ない。(この状況は、日本でもヨーロッパでも同じ。)

最後に、Steve Jobsの言葉を記して受験生の皆さんへの励ましの言葉とします。
Everybody in this country should learn how to program a computer…
Because it teaches you how to think.

(この国(米国)の人は皆プログラミングを学ぶべきである。
なぜならば、プログラミングを学ぶことで考え方が学べるからだ。)

 東京工科大学コンピュータサイエンス学部は皆さんの大きな夢を実現するための登竜門の1つです。急がば回れ(festina lente.)の精神で、一歩ずつ確実に勉強に励み、難関を突破してください。それでは来年4月、皆さんと大学のキャンパスでお会いする日を楽しみにしております。

補記:
コンピュータサイエンス学部の最新の活動として、近年教育界で急速に注目されているMOOC(Massive Open Online Course)と反転授業(flipped class)とを合体させた新しい学習方法を授業に取り込み実践中です。受験生の皆さんも、東京工科大学コンピュータサイエンス学部に入学すると受けることができます。大学の先生たちも頑張っています。皆さんも頑張ってください。

参考URL:
・国内大学初、反転授業にJMOOC講座を活用
https://www.teu.ac.jp/press/2014.html?id=242

・東京工科大が村井純教授のJMOOC活用し反転授業、その狙いとは
(Yahoo! Japanニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000000-resemom-life

■コンピュータサイエンス学部WEB
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html