研究プロジェクト

医療保健学部 医療AR(拡張現実)テクノロジーを用いた医療従事者支援ツールの開発

1)操作手順がARデバイスの画面上に表示され、素早く画像と音声で確認できる仕組み。人の記憶に頼らず操作ができる。(使用者の視覚のイメージを表示)

2)今後、医療現場で用いられる多種多様な医療機器の操作手順に応じたシステムの開発を目指している。

医療事故の防止を、人間の行動特性からアプローチ。

 医療現場の深刻な問題である医療事故。その多くは人間の物忘れや勘違いといった行動特性が原因です。これを防ぐために医療技術を学ぶシミュレーショントレーニングをいくら繰り返しても、実際には物忘れや勘違いを無くすことはできません。医療保健学部が取り組む「医療AR(拡張現実)テクノロジーを用いた医療従事者支援ツール」の開発研究では、ヒューマンエラーによる医療事故や過誤をいかになくすかを目標に、人の記憶に頼らない医療安全システムの開発を行っています。

 ARとは、現実空間にバーチャルの視覚情報を重ね合わせて表示させ、目の前の現実世界を仮想的に拡張する技術のことをいいます。本研究で開発を進めるARテクノロジーを採用した医療従事者支援ツールは、各医療ステージで用いる適正かつ標準的な操作手順を画面上に表示できるもので、画像と音声で確認しつつ操作することが可能です。操作者の熟練度を問わないため、医療事故、過誤を防ぎ、医療全体の安全と信頼を高めるものと期待されています。今後、医療保健学部では、医療現場で用いられる多種多様な医療機器の操作手順に応じたシステムの開発を目指しています。

最新研究

臨床工学科 最新研究Pick Up
「AR技術を用いた医療従事者支援ツールの開発」

医療安全ツールの開発の研究について動画で紹介いたします。

大田区・東京工科大学コラボ共同研究事業 段階的目標達成型運動プログラム開発

1)階層に応じた運動プログラムとともに、就労の可否を判断する就労運動強度チェックリストも作成。大田区民の“健康寿命”の延伸をサポート。

2)大田区在住の高齢者を対象とした講義「健康効果大学」を年間を通して開催。健康寿命延伸につながる学びを地域住民にも還元している。

健康寿命の延伸が叶える生き生きした毎日。

重度な要介護状態になった人でも、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の整備が進んでいます。いつまでも安心して暮らし続けられる地域社会の実現には、心身ともに自立し、健康的に生活できる“ 健康寿命”を伸ばすことが重要です。

しかしながら高齢者や障害者の運動機能はまちまちであり、一般化された運動プログラムでは、運動を継続し習慣化させることは困難と言われています。また、高齢者や障害者は、自分自身で工夫した運動を行っている例も見られますが、そのノウハウが共有されることは少なく、従来から行われてきた「~体操」などのプログラムも、目標設定が明確ではないなどの問題があります。こうした背景のもと東京工科大学と大学の地元自治体である大田区は、区民参加による「段階的目標達成型運動プログラム」の開発プロジェクトをスタートさせました。

このプロジェクトでは対象者の運動レベルを。①歩くのがやっとという「屋内移動レベル(第1層)」、②ある程度は歩けるが生活範囲は狭く外出範囲や頻度の拡大が目標となる「屋外移動レベル(第2層)」、③就労による社会参加の実現が目標となる「就労レベル(第3層)」の3段階に分類。区内で生活する高齢者の方々の協力を得て、骨塩量や運動機能、認知心理機能などを基に、それぞれの階層に応じた運動負荷強度の運動プログラム開発を行います。

効果検証後は、開発した運動プログラムの実施方法をわかりやすく紹介するパンフレットを作成し、関係部署に配布したり本学のホームページ上で公開したりして広く周知に努めます。また、各自に最適な運動プログラムを簡単に選べるようにするソフトウェアを開発し、ホームページで公開することもめざしています。

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