東京工科大学創立30周年記念公開講座「AI(人工知能)によって変わる未来」

　東京工科大学は2016年4月、開学30周年を迎えました。
これを記念して、2016年10月22日（土）に、八王子キャンパスにて、「AI（人工知能）によって変わる未来」と題した公開講座を開催いたします。全プログラム無料となっておりますので、ぜひご参加ください。

人工知能はどこまできたか　どこに向かうか

　コンピュータ囲碁がトップクラスのプロ棋士に勝った、コンピュータが（一部を）作成した小説が文学賞の一次審査を通ったなど、最近の人工知能の進歩は目を見張るものがある。一方で人工知能の進歩によって人間の仕事が奪われる可能性が指摘されている。また将来に人工知能が人間の能力を超えるシンギュラリティが訪れるという主張もされている。ここでは人工知能とはどういうものか、これまでどういう歴史を経てきたか、現在のブームはどういう技術に支えられているか、これからどうなっていくかなどについてお話します。

公立はこだて未来大学　副理事長　松原 仁 教授
プロフィール：
1959年2月6日東京生まれ。1981年東大理学部情報科学科卒業。
1986年同大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。
工学博士。同年通産省工技院電子技術総合研究所（現産業技術総合研究所）入所。2000年公立はこだて未来大学教授。 2016年公立はこだて未来大学副理事長。人工知能、ゲーム情報学、観光情報学などに興味を持つ。著書に「将棋の進歩」、「鉄腕アトムは実現できるか」、「先を読む頭脳」、「観光情報学入門」など。前人工知能学会会長、学会理事、観光情報学会理事。

人工知能がもたらす医療の未来とは

　iPS細胞を使った再生医療や、一滴の血液で診断できる最先端医療が話題になるなど、医工学技術の発展により医療は日常的に進歩し続けている。一方で、TVドラマでは神の手をもったスーパードクターの手術が話題になりがちで、人の神業技術もまた医療になくてはならないのだろう。医療は患者からの情報収集、情報の多角的分析、過去の情報と膨大な医学知識との照合、つまり診察と検査と診断、そして診断にもとづく最適な治療方針の立案と正確な実施、結果の再評価とそれにもとづく方針の変更などから成り立る情報処理過程である。このすべての過程に人工知能が生かされる時代が来るだろう。そのとき皆さんが受ける医療はどんな医療になるのだろうか。

東京大学大学院医学系研究科　医療情報学分野　大江 和彦 教授
プロフィール：
昭和59年 東京大学医学部医学科卒業、東大病院外科系研修医
平成元年 東大病院中央医療情報部助手、同講師、助教授
平成9年～ 東京大学大学院医学系研究科 社会医学専攻医療情報経済学分野　教授 (現職)
東大病院企画情報運営部長 (併任)
平成15年〜17年 東大病院副院長
平成23年1月～ 東京大学医学部・医学部附属病院 健康と医学の博物館館長(併任)
平成27年4月～ 東京大学総長特任補佐
平成27年4月～ 内閣官房 次世代医療ICT基盤協議会 構成員
平成28年6月～ 日本医療情報学会 代表理事・会長
専門は、医療情報システム、医療人工知能など。

ディープラーニング恐るべし！人工知能はどうして急にプロ棋士を超えられたのか

　2016年3月にAlphaGoという囲碁の人工知能が囲碁のトッププロに圧勝しました。将棋でも人工知能がプロ棋士に並ぶことになりました。ゲームの人工知能の中身を説明し、AIは人間のトッププロより強くなっている理由を解明します。驚くほどの進歩の主な理由は機械学習の発展にあります。特にディープラーニングという学習方法はAlphaGoの強さにつながります。ディープラーニングは皆さんの生活に大きな影響があると予想できます。ディープラーニングによって、人間の生活はどう変わるかを解説します。

東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 グリムベルゲン 教授
プロフィール：
オランダNijmegen（ナイメーヘン）大学大学院修了、電子技術総合研究所研究員、佐賀大学助教授、山形大学准教授を経て東京工科大学コンピュータサイエンス学部教授。

■開催日時：平成28年10月22日(土) 13:00-16:40（開場12:30）
　※学園祭同時開催
■開催場所：東京工科大学 八王子キャンパス メディアホール

※八王子キャンパスへの交通案内はこちらをご覧ください。
■定員：各300名
※会場の都合により、定員になり次第締め切らせていただきます。
■参加費：無料
■申込方法：
※定員に達した為、お申し込み受付は終了いたしました。
■申込締切日：2016年10月20日(木)