軽部学長のきらっとひらめきコラム

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[2011年度]第1回「“チーム・ジャパン”みんなでがんばろう!東京工科大学が被災地のためにできること。」

皆さん、こんにちは。東京工科大学学長の軽部征夫です。1年間、受験生の皆さんを応援するメッセージを発信していきます!どうぞよろしくお願いします。

さて、今回はどうしても東日本大震災について語らなければならないと思います。3月11日に発生した同地震はかつてない被害をもたらし、多くの人命を奪いました。この場を借りて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
同震災の被災地に対し、本学でも支援活動を行っていますが、その詳細と今後の活動についてお話します。

日本に大きな地震がいつ起きてもおかしくないということは、東京大学地震研究所の所長だった友人に、だいぶ前から言われてきたことです。しかし、今年、マグニチュード9というこんなに大きな地震が起きるとは思いませんでした。
さらに、その地震で、原子力発電所があのような大きな被害を受けるということも予想外でした。このような未曾有の震災にあった被災地に対し、本学では、地震後すぐに、支援の取り組みをはじめました。

私は、八王子市内や近隣の23大学で組織する「大学コンソーシアム八王子」の会長を務めていることから、各大学に義援金を呼びかけました。本学では、多くの教職員が協力して、1,878,029円を集め、すでに被災地に送金させていただいています。
また、本学の医療保健学部の教員らが協力して、東京ビッグサイトに避難している方たちの心と体のケアを行っています。

そして、学生たちからも、被災地支援のボランティアをやらせてほしいと大学に申し出がありましたので、私たちもその活動をバックアップしていくことにしました。まずは、できるところからということで、学生たちで協力して、街頭で募金の呼びかけを行ったり、八王子に避難してきた方たちに対しボランティア活動を行っています。

今後の本学ができる活動として、夏休みを利用して、被災地でボランティアを行う学生には、その活動を単位として認めることを検討しています。学生たちにとっても、ボランティア活動に取り組む(サービスラーニング)ことは、人間形成に大いに役立つと考えていますので、大学としてその活動を支えていきます。

最後に一つ言えるのは、今回のような自然災害で大きな被害が出たときは、いろいろな技術が進歩していくときでもあるのです。まず、今回の地震にも耐えられるような、強い建物をつくる技術を進歩させていかなければなりません。さらに、都市計画の考え方も変わっていくでしょうし、新しいエネルギー源についても、より真剣に考える必要があります。その他、公共交通機関では、新幹線の耐震技術の進歩など、研究者が取り組むべき課題もたくさんあり、私たちも、明日の技術者・研究者を育てる大学としての責務を感じています。

“チーム・ジャパン”を合言葉に日本が一つになろうとしているときだから、本学もこれから何ができるかを考え、被災地支援を続けていきます!

2011年5月13日掲出