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[2018年度] 第4回「工学部の大学院開学について」

2018年8月31日掲出

 こんにちは、学長の軽部です。今日は、工学部とデザイン学部の大学院設置についてお話ししたいと思います。

 すでにご存知の方もいると思いますが、東京工科大学は2019年4月に、大学院工学研究科サステイナブル工学専攻が開学致します。また、大学院デザイン研究科デザイン専攻は設置認可申請中です。
 大学院設置の背景には、実学として専門分野の知識と技術をさらに深め、それを社会に還元できる人を育てるという大きな目的があります。また、特に工学系分野は、大学院に進学した方が学生にとって圧倒的に将来の進路に有利だということも挙げられます。
 文部科学省(以下、文科省)でも2017年に、大学の工学部は学部課程と修士課程を一体化した6年制にすべきだという提言がなされています。工学系は、学部卒業だけでは、どうしても即戦力として活躍するための知識や技術が足りない場合があるからです。実際に、大学院を出た人しか採用しないという企業も少なくありません。ですから、これからの工学系分野は、大学院を出ていることが当たり前の時代になってくると言えるのです。
 また、学部卒と大学院卒では、給与にもはっきりと差が出ます。工学部を卒業して働いた人の給料よりも、当然、大学院を卒業した人の方が初任給は高く設定されていますし、その生涯給与の差は4000万~7000万円とも言われています。社会では、それだけ専門を究め、力をつけた人が評価されているのです。

 さらに、文科省では大学の工学系教育について、近い将来、実現するかもしれないAI(人工知能)やIoT(Internet of Things)を活用した未来社会“Society5.0”やその先の時代変化に対応できるよう、メインの専門に加えて、副専門も身に付けられるようにすべきだと提言しています。翻って、本学の工学研究科サステイナブル工学専攻は、サステイナブル工学を究めるための大学院です。そしてサステイナブル工学は、分野を越えた知識や技術が必要となる新しい工学分野ですから、当然、同研究科は複数の専門分野を横断的に学べるカリキュラムになっています。また、本学では学部課程と修士課程を5年で修了できる「学士・修士一貫早期修了プログラム」もあり、文科省の提言よりも先んじていると言えるでしょう。

 一方、デザイン学部の大学院は修士課程のみとし、企業と協働でデザインに取り組んだりデザインマインドなどを研究したりする予定です。また、本学のデザイン学部の特長は、デジタル技術を駆使することですから、大学院でもその分野を深く学べるようにし、高度なスキルを身に付けて、新しいデザインの可能性を追究できる人を育成しようと考えています。

 大学入学はゴールではありません。皆さんにはぜひ、大学入学後の進路として、早いうちから大学院という選択肢について考えてみて欲しいと思います。