コンピュータサイエンス専攻

要求工学

担当教員名 / 単位数 中村 太一 / 選択1単位
授業科目名 要求工学
講義の概要 システム開発ではユーザのニーズを獲得することが重要である.しかし,そのニーズを満たすソフトウェアを実現するのに必要十分な要求を定義することは難しい.この問題に対処するため,何故そのようなニーズが生まれたか,ニーズ相互に矛盾はないかを分析する必要がある.この要求を分析する作業は要求獲得プロセスの1ステップである.要求分析の方法には,ゴール指向要求分析,ドメイン分析,シナリオ分析がある.本講義では,要求にはそれが起きる根拠があり,まずその根拠の妥当性を検証し,次に当初の要求の実現手段を探るゴール指向要求分析について学ぶ.ゴール指向要求分析は,ソフトウェア開発の上流工程に限らず,我々が日々遭遇する問題の解を探る考え方としても有効である.本講義で取り上げる手法は,要求分析を経て,次の設計工程で使うUML(Unified Modeling Language)と関連する.本講義では,ゴール指向要求分析手法の基本的な概念と共に,ゴール指向要求分析手法の学習を通して,問題の定義から,解の発見,要求の抽出の一連の手法を習得することを目的としている.

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