研究事例

パーソナルプロテインチップの開発
パーソナルプロテインチップの研究風景 タンパク質の機能の変異や量的変化は疾病と密接に関係しており、そのためタンパク質の解析や診断は研究的、臨床的に極めて重要です。しかし現在の解析や診断法では、検査終了までに長い時間を必要とし、また煩雑な操作が必要とするなど問題が多く、研究機関や検査機関等で使用するには解決されるべき課題が多くあります。

本大学ではタンパク質を簡便な操作で解析可能となるツールの開発を行い、このような課題を解決するパーソナルプロテインチップの研究開発を行っています。

開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトとして、産業技術総合研究所、シャープ株式会社、凸版印刷株式会社、熊本大学が共同で行っています。

本研究で開発中のチップは複数の異なる種類の電気泳動の分離モードを1つのチップ内に実装させたものであり、さらに抗体を用いた検出までを短時間に行うことを目指します。これにより、各個人に最適で迅速な診断・医療が可能になると期待されます。

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