研究事例

次世代グルコースセンサーの開発
次世代グルコースセンサーの研究風景 低コスト・低侵襲の血糖センサーを来年夏の実用化に向け、産学官(住友電気工業、東京工科大学、産総研)で現在、共同開発中です。

従来のセンサーチップでは電極基板などを積層化して製造するために複数の工程が必要でしたが、新規センサーチップではわずか1プロセスで製造できます。このように製造工程が極めてシンプルなため、センサーチップの低コスト化が容易になります。

さらに、測定に必要な採血量も世界最少量で、従来の5分の1以下の200ナノリットルに抑えることができます。まさに、”Simple is Best !”です。

我が国では成人の6人に1人が糖尿病患者およびその予備軍であり、その割合は年々増加の一途を辿っています。 そこで、本プロジェクトでは安価で採血時の精神的な負担が少ないセンサーチップを実用化することで、血糖のコントロールが手軽に行える環境を整え、また合併症を抑え、多くの人々が健康な生活を送ることができる社会を目指しています。
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