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図書WG(図書委員)の教員が学生におすすめする本

学生の皆様に読んでほしい本を、教員の方々に推薦理由を添えて、紹介していただきました。
学生という時期は読書を通じて視野を大きく広げる絶好のタイミングです。本を読むと、教養・語彙力・読解力が身につくほか、日常から離れて本の内容に集中できるので、ストレスの解消にもなります。 是非読んでみてください!

☆八王子キャンパス

生野壮一郎先生(メディアセンター長(図書WG委員長)))

タイトル 著者(共著者) 出版社
動かして学ぶ!Git入門 冨永和人 翔泳社
推薦文:
"近年,プログラムやアプリケーション作品のバージョン管理にGitHubが使われてるのが一般的になってきました.また,IT系会社への就職にはGitHubのURLを提出する場合もしばしばです.そのようなGitHubの本質を皆さんしっかり理解していますか?この本では,Gitの本来の使い方を実際に動かしながら学ぶことができるようになっています. GitHubのコマンド操作は問題ないという方も,一読の価値ありの一冊です."

落合浩太郎先生(図書WG副委員長・教養学環)

タイトル 著者(共著者) 出版社
The world (ザ・ワールド) : 世界のしくみ リチャード・ハース 日経BP日本経済新聞出版本部
推薦文:
著者はアメリカを代表する国際関係の専門家で、分かりやすく、高校生以上なら誰で読める「最高の入門書」であり、今後の世界を展望している。

前田憲寿先生(応用生物学部)

タイトル 著者(共著者) 出版社
新・大学でなにを学ぶか 上田紀行 岩波書店
推薦文:
大学では何をどのように学ぶのか? 池上彰氏をはじめ気鋭の大学教員たちから高校生、大学生へのメッセージ。大学では何をどのように学ぶのか? 高校までの〈勉強〉と何が違うのか? 大学で身につけるべき教養とは?…。池上彰、磯崎憲一郎、國分功一郎、中島岳志、中野民夫、伊藤亜紗、西田亮介…東工大でリベラルアーツ教育に携わる気鋭の大学教員たちが〈学び〉の意味を論じます。これから大学を目指す人、いま大学で学んでいる人へのメッセージ。

瀬之口潤輔先生(コンピュータサイエンス学部)

タイトル 著者(共著者) 出版社
パターン認識と機械学習 : ベイズ理論による統計的予測 上 C.M. ビショップ 丸善出版
パターン認識と機械学習 : ベイズ理論による統計的予測 下 C.M. ビショップ 丸善出版
推薦文:
機械学習の基本的なことがわかりやすく網羅されている本。初心者のバイブル的な存在なので、今後機械学習を行っていくうえで共通認識となる考えが豊富に含まれている。
道具としてのベイズ統計 涌井良幸 日本実業出版社
推薦文:
分析者の経験等に基づく事前確率と実際に得られたデータの両面からモデルを組み立てるベイズ統計の基本がわかる本。初めてベイズ統計を勉強する人が手に取る本として最も適している。パラメータ推定法としてのMCMCが、エクセルと具体的な数字を使って丁寧に解説されている。

榎本美香先生(メディア学部)

タイトル 著者(共著者) 出版社
会話分析基本論集 : 順番交替と修復の組織 H.サックス, E.A.シェグロフ, G.ジェファソン 世界思想社
推薦文:
会話分析の創設者Sacksらの難解な英語論文の翻訳集
話し言葉コーパス : 設計と構築 (講座日本語コーパス:3) 小磯花絵 朝倉書店
推薦文:
日本語話し言葉コーパス(CSJ)の集大成
基礎から分かる会話コミュニケーションの分析法 高梨克也 ナカニシヤ出版
推薦文:
会話研究を始めるための初歩を網羅的に紹介
発話の権利 定延利之 ひつじ書房
推薦文:
言語学者の大御所である定延氏が編著している最新刊
新敬語「マジヤバイっす」 : 社会言語学の視点から 中村桃子 白澤社
推薦文:
言語学者の観点から、若者言葉「マジヤバイっす」に含まれる親密さと丁寧さの共存を解説した書籍。自分たちの利用する言葉の意味を改めて考える機会になる

入谷康平先生(工学部・工学研究科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
代替医療の光と闇 : 魔法を信じるかい? ポール・オフィット 地人書館
推薦文:
"光なんかどこにもない!本書のタイトルは「代替医療の闇」がふさわしいと思います。 病院で「治らない」と言われた患者が藁にもすがる思いで「治る」と言ってくれる人さがすとき、怪しい代替医療を提供して多額の費用を請求する者たち。患者を犠牲にして集めた資金で今度は政治を動かし、人々を守っていた医療に関する規制に抜け穴をつくりはじる。本書が扱っているのはアメリカでの状況ですが、日本は大丈夫なのでしょうか。"
事故がなくならない理由 (わけ) : 安全対策の落とし穴 芳賀繁 PHP研究所
推薦文:
リスク・ホメオスタシスについての解説書です。例えば、車の走行システムの進歩により人・物への衝突が減りつつありますが、それに慣れてしまうとスピードを上げることに躊躇がなくなり結局事故は減りません。新しい技術や科学の開拓に関わるものは、利用する「人 間の行動」も理解しなければなりません。そのような技術や科学と人間との関わりのひとつの切り口を、社会心理学をもとに簡潔にわかり易くまとめたこの本をお薦めします。
商品から学ぶ化学の基礎 松田勝彦 化学同人
推薦文:
我々の身近にある様々なものは、実に多くの化学の原理に基づいています。本書は、普段当たり前に接している身の回りの商品の不思議を再認識し、どのような化学で成り立っているかを知ることができます。はじめから教科書のみで化学の原理を学ぶのには相当の根気がいるかもしれません。まずは本書を手に取って身の回りのものから興味を持てる化学を発見して、化学の原理をもっと知りたいと思えるようになるのではないかと思います。

竹田昌弘先生(バイオ・情報メディア研究科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
考える技術・書く技術 : 問題解決力を伸ばすピラミッド原則 新版 バーバラ・ミント ダイヤモンド社
推薦文:
コンピュータサイエンス学部では、フレッシャーズゼミIで「ロジカルライティング」を学んでいます。その教科書は、演習を中心とした内容になっていますが、もっと深く学びたい学生諸君におすすめです。教科書の中で三角形の構造で説明されていた「ピラミッドプリンシパル」を深く理解できるようになるはず。
卒論執筆のためのWord活用術 : 美しく仕上げる最短コース 田中幸夫 講談社
推薦文:
MS-Wordはちょっとした文書を作成するときに使ったことはあっても、卒業論文のようなしっかりとした構成が要求される文書を作成する経験はあまりないと思います。すでにMS-Wordのバージョンとしては古くなっていまっすが、卒業論文の執筆にあたって有効な機能は、最新のバージョンでも同じように使えます。まとまった文書として論文を書く方法に迷っている学生、論文執筆に便利な機能を知りたい学生に勧めます。

☆蒲田キャンパス

暮沢剛巳先生(デザイン学部・デザイン研究科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
進化思考-生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」 太刀川英輔 海土の風
推薦文:
最近、デザイン思考についての本がずいぶんと増えてきました。もともと海外から輸入された概念ということもあり、その多くは外国語文献の翻訳ですが、なかには日本人による優れた著作もあり、その筆頭として紹介したいのが本書です。著者によると、進化思考とは「生物の進化と同じく「変異と適応」を繰り返すことで、誰もが創造性を諦めることなく発揮できるようになる思考法」のことで、本書にはその様々な事例が説得力豊かに紹介されています。確かに、日々進化するデザインは生物の進化とも多くの共通点があり、そこから学べる点が少なくありません。デザイン思考を身につけたい学生にとっては必読の一冊だと思います。
SDGs(持続可能な開発目標) 蟹江憲史 中央公論新社
SDGs : 危機の時代の羅針盤 南博, 稲場雅紀 岩波書店
推薦文:
SDGsについては、実に多くの本が出版されています。何を読めばいいのか悩ましいところですが、定価が安く、学生にも入手しやすい新書でお勧めなのが2と3の2冊です。2はこの分野の第一人者と目される学者の執筆した入門書で、SDGsの概要がわかりやすく包括的に紹介されています。一方3は外務省の主席交渉官とNGOの代表者2名の共著で、国連でSDGsが採択されるに至ったプロセスが詳しく紹介されている点に特徴があります。この2冊の書物を読み比べると、著者の異なる立場に由来するSDGsのとらえ方の違いも散見されますが、どちらも同じ基本を押さえていることがわかります。SDGsをより深く理解するためにも、この2冊を読み比べることを推奨します。

吉田祥子先生(医療保健学部臨床検査学科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
理科系の読書術 : インプットからアウトプットまでの28のヒント 鎌田浩毅 中央公論新社
推薦文:
本書は、読書が苦手な人に向けて「効率よく読書するための技術」を指南する良書です。心を満たすための読書も大切ですが、こういう本の読み方もあるんだと知ってもらえればと思います。ただ、この本を最初からしっかりと読みこなそうとするとハードルが上がってしまう気がするので、本書にある通り、まずはじめは「ざっと目を通す」、2回目は「重要と意識した個所の前後に時間をかける」、3度目は「もう一度通読してさらに興味があるところを探す」という風に読み進めるとよいと思います。

廣田雅子先生(医療技術学研究科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 小林昌平 文響社
推薦文:
人間によくある悩みを過去の哲学者の言葉を使って回答してくれています。「将来食べていけるか不安」の悩みにアリストテレスが答えを出しています。自分の悩みは自分だけが感じているのではないと思うと安心するかもしれません。現在と同じように二千年前から人には悩みがあり、どう解決すればいいのかもがきながら生きてきたと思うと感慨深い。

木内妙子先生(医療保健学部看護学科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
新・大学でなにを学ぶか 上田紀行 岩波書店
推薦文:
貴方は、何のために大学で学んでいますか?この本には、大学生が充実して学び、豊かな未来を描くためのヒントが盛り込まれています。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教員13名が、それぞれの立場で大学での学びについて論じている1冊です。読みやすく、新たな視点が得られるお勧めの本です。
茨木のり子 第1版 (永遠の詩:02) 茨木のり子 小学館
推薦文:
青春を第二次大戦中に過ごし、戦後を代表する女性詩人と言われる茨木のり子。この人の作品から、自分の軸をもって生きることを学びました。最近は米津玄師など若い世代にも人気で、谷川俊太郎選の「茨木のり子詩集」(岩波文庫)も多くの人に読まれています。この本には、「寄りかからず」や「自分の感受性くらい」の代表作の他、先立った夫を想う作品迄が掲載されています。「いい詩には、ひとの心を解き放ってくれる力があります。いい詩はまた、生きとし生けるものへの、いとおしみの感情をやさしく誘いだしてもくれます」(茨木のり子)
生きがいについて (神谷美恵子コレクション) 神谷美恵子 みすず書房
推薦文:
神谷美恵子は、精神科医としてハンセン病療養施設・長島愛生園で働きました。「極限状況を生きる患者たちの姿に見出した希望」をヒントに、私たちが困難と向き合う意味を考えるヒントを与えてくれる示唆に富んだ1冊です。「本当に生きる」というのはどういうことか、人生の中で折にふれて読み返す生涯をともにする本です。若い今だからこそ、手に取って頂きたい1冊です。
100万回生きたねこ 佐野洋子 講談社
推薦文:
この絵本は、子どもの頃に読んだという記憶のある方も多いと思います。100万年も死なない、死んでも生き返る立派なとらねこが、大切なものを見つけていくお話です。今読むと、子どもの時とは異なる印象を持つかもしれません。小児医療の場では、「いのちの教育」にも使われています。大学生の今、新しい出会いのページを開いてみませんか。

岸由香里先生(医療保健学部看護学科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
40人の神経科学者に脳のいちばん面白いところを聞いてみた デイヴィッド・J.リンデン 河出書房新社
推薦文:
"子どもが痛みをどのように知覚するのか、いつ認識するのかなどを学びたくて読み始めましたが、人間の脳の複雑さ・奥深さ・面白さに感動した1冊です。 現代の最先端医学を以てしてもまだ、解明されない脳の不思議を知ることができます。"
本を読む本 M.J.アドラー, C.V.ドーレン 講談社
推薦文:
"本に向き合う読者の心もち、姿勢について初めて考えさせられた1冊です。 古い本ですが今にも通じるもので、今後、論文や文献を読む機会の前にいかがでしょうか。"
つぎつぎの彩り―旧暦二十四節気に見る日本の美しい風景
(品切れのため所蔵なし)
山口高志 ピエ・ブックス
推薦文:
いにしえの頃から四季と自然を大切に過ごしてきた日本人ならではの色への感性、古き良き日本を感じられます。
かんがえる子ども 安野光雅 福音館書店
推薦文:
子どもの頃は絵本を楽しんでしましたが、大人になってみて作家としての安野さんに感動しました。

荻野稔先生(医療保健学部臨床工学科)

タイトル 著者(共著者) 出版社
それでも病院で死にますか―人生の最期、住み慣れた場所で旅立つ幸せ 尾崎 容子 セブン&アイ出版
推薦文:
訪問医療から見た視点は、本来の人間のあり方について考えさせられる。
2030年 : すべてが「加速」する世界に備えよ ピーター・ディアマンディス, スティーブン・コトラー ニューズピックス
推薦文:
ビジネス書です。世の中の速度感がわかります。加速している近未来社会に備えてください。

吉田真一先生(医療保健学部リハビリ学科理学療法学専攻)

タイトル 著者(共著者) 出版社
世界の心臓を救った町 : フラミンガム研究の55年 嶋康晃 ライフサイエンス出版
推薦文:
医療にかかわる学生には、ぜひ進めます。医療がいかに時間と労力がかかるのか、そのかけた時間と労力が人の健康にいかに貢献するのかを考える機会となります。研究という点でも、疫学調査のなんたるかを知ることができます。医療系の学生でなくとも、研究に対する熱意をこの本から感じて欲しいです。
医学探偵ジョン・スノウ : コレラとブロードストリートの井戸の謎 サンドラ・ヘンペル 大修館書店
推薦文:
コロナ禍のいまだからこそ、読んで欲しい一冊。19世紀に流行したこれらに、人間がどう立ち向かったかを知ることができます。主人公のション・スノウは疫学の父とも呼ばれます。論理的に思考していくこととはどういうことなのかを感じることができます。
太陽の仲間たちよ - 身体障害者とある医師の挑戦
(品切れのため所蔵なし)
三枝義浩 講談社
推薦文:
東京オリンピック・パラリンピックが開催された本年に読んでもらいたい漫画です。私のゼミでは必読書としています。リハビリテーション業界を志す学生は必読です。「パラリンピック」ということばをつくったのは、日本人である中村 裕医師です。パラリンピックに選手を派遣するために自家用車を売り資金を調達したり、障害を持つ人のために、人生をかけた医療者の一面を漫画で知ることができます。ほかに看護チームの活躍などを描いた作品が2本入っています。
中村裕 : 日本のパラリンピックの父 (オリンピック・パラリンピックにつくした人びと) 佐野慎輔 小峰書店
推薦文:
障害者スポーツの父、中村 裕 医師。この人の尽力なしに、日本での障害者スポーツの発展やリハビリテーション施設の充実はなかったと言っても過言ではありません。東京オリンピック・パラリンピックが開催された本年に読んでもらいたい。リハビリテーション業界を志す学生は必読です。「パラリンピック」ということばをつくったのは、日本人である中村 裕医師です。パラリンピックに選手を派遣するために自家用車を売り資金を調達したり、障害を持つ人のために、人生をかけた医療者の一面を漫画で知ることができます。
シリーズ福祉に生きる 8 高木憲次
(絶版のため所蔵なし)
村田 茂 大空社
推薦文:
絶版書。療育の父「高木謙次」。小児医療を志す学生には、医師である高木先生の情熱を知ってほしい。障害を持つ小児をなぜ「肢体不自由児」と呼ぶのか、彼らのリハビリテーションを「療育」と呼ぶのはなぜか。リハビリテーション学科の学生には、是非とも一読していただきたい。
触れることの科学 : なぜ感じるのかどう感じるのか デイヴィッド・J・リンデン 河出書房新社
推薦文:
著者はジョンホプキンス大学医学部教授で神経科学者。触覚とはなにか?将来医療従者として対象者に「触れる」ということがどういううことなのか、ロジカルに書かれています。身体の最初の防御器官である「皮膚」のもつ感覚というものを考える一助となります。

安倍あき子先生(医療保健学部リハビリ学科作業療法学専攻)

タイトル 著者(共著者) 出版社
自分を知るための哲学入門 竹田青嗣 筑摩書房
推薦文:
"恥ずかしながら20代前半、自分がどう生きるべきか考えあぐねていた頃、夢中になって読みました。その後も折に触れて読み返しています。著者の竹田青嗣さんは、在日韓国人として日本で生きることに悩み、既存の価値観とは全く違う物の見方を教えてくれた哲学に助けられた…という体験をもとに、ギリシャ哲学から現代思想に至るまでの哲学の基本的な物の見方・考え方を、平易に解説してくれています。 私たちは、目の前に、ある物や概念があって、それを認識した…と感じていますが、私が「認識」している物(「主観」)と、その目の前の物事(「客観」)は、本当に一致しているのでしょうか?「自分が『こうだ』」と思っていたことが、必ずしも他の人の心には、そのように捉えられていないのだ…という驚きを、齢を重ね、多くの多様な人々と交流する中で、特に海外での生活の中で、実感してきました。すべては、個々人の心が切り取った「主観」にすぎないのかもしれないと。絶対の真理や正しさなどというものはなく、個々の「主観」を、人と人の関係性の中で常に試し、相互のコミュニケーションの中で、納得のいく落としどころを探しあって、相互に了解しあって、妥当な線を見つける…真理に近づくとは、この行為なのだと、フッサールの現象学では考えます。まさに目からウロコが落ちる「アハ」体験でした。コロナ禍を通じて、地球規模の様々な問題が生じ、そしてより多様性が尊ばれる中で、どう解を見つけたらよいのか…。先人たちの葛藤の歴史は、現代だからこそ、様々な物事に立ち向かう心の姿勢について、示唆を与えてくれると思います。"

渡辺時生先生(医療保健学部リハビリ学科言語聴覚学専攻)

タイトル 著者(共著者) 出版社
ヒトはなぜことばを使えるか : 脳と心のふしぎ 山鳥重 講談社
推薦文:
「ヒトはなぜことばを使えるか」不思議に思いませんか?脳損傷の後遺症「失語症」では、ことばを理解したり話したり読み書きしたりすることが難しくなります。著者は神経心理学の高名な専門家ですが、本書では一般の人にもわかりやすく、脳とこころのふしぎについて謎解きをしています。なお、著者の「神経心理学入門」は古典的名著で、言語聴覚士はもちろん、神経心理学に携わる医療従事者には必読書となっています。
音のなんでも小事典 : 脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで 日本音響学会 講談社
推薦文:
文系の人でも気軽に読める科学の本「ブルーバックス」シリーズの一冊です。私も学生時代に大変お世話になりました。日本音響学会が編集した学会お墨付きの真面目な、でもユニークで面白い本です。言語聴覚士の必修科目には「音響学」「聴覚心理学」があります。教科書を読むと難しい印象ですが、この本を読めば数式アレルギーのある文系人間でも、楽しく学べること間違いなし!です。一つのテーマが3~4ページ程度の短い内容でまとまっていて、イラストも豊富で読みやすいですよ。