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2014年メディア学部長メッセージ

2014年1月6日掲出

メディア学部長 相川 清明

「メディアってなんでしょう?」 相川 清明

 「メディア」という言葉で、みなさんはそれぞれいろいろなことを思い浮かべていることと思います。マスメディアを思い浮かべる人もいるでしょう。コンピュータグラフィックス、インターネット、音楽配信、さらにはスマホを思い浮かべる人もいるでしょう。それだけ、メディアの幅は広いのです。

 みなさんの中には、FacebookやTwitterに投稿したりする人がいるでしょう。LINEやメールでお友達と連絡しあったりする人もいるでしょう。動画サイトに音楽作品を作って投稿している人もいるでしょう。何のためにそれをしているのでしょう?そう、誰かに何かを伝えるためですね。そうなると、情報が「人から人へ」ちゃんと伝わることが大切になってきます。情報を運んでいるものがメディアですから、メディアで重要なことは「人から人へ」ちゃんと情報を伝えることであると言えます。これは、単にコンピュータの中でデータを移動させるのと大きな違いがあります。そして、その情報を創り伝える仕組みや方法と、それをとりまくいろいろな課題を学ぶのがメディア学部なのです。

 それでは、「人から人へ」ちゃんと情報を伝えるにはどうすればいいでしょうか?伝える手段としては文字、映像、音などいろいろあります。なぜ、いろいろな手段があるのでしょう?情報を受け取るのは人ですから、人が受け取りやすい形で情報を送ってあげるのがいいですね。さらにその情報を、より正しく、より速く、より安く情報を相手に伝えたいわけです。そのために何が必要か?メディア学部では次の3つが重要であると考えています。

 まず、1つ目は情報の表現です。人は五感を通して情報をとらえますから、受け取られやすいように情報を創る必要があります。このように作られた情報は「メディアコンテンツ」とよばれたりします。さて、これについてメディア学部では何を学ぶのでしょう。大切なのは、そのコンテンツを創りだす方法や技術です。より人に訴える、人にわかりやすいコンテンツを創るためのやり方を編み出すことです。

 次に、そのコンテンツの活用です。せっかく作った「メディアコンテンツ」はうまく人に伝えられ、活用されなければ意味がありません。コンテンツを人にスムーズに伝える、コンテンツで人と人を結ぶ。さらには、コンテンツを豊かな生活や心地よい社会を築くために役立てることです。インターネットが普及するにつれ、人が手軽に情報発信できるようになり、情報の流通が爆発的に活性化してきました。その一方で、誤った使い方も増加してきて問題になっています。メディアの正しい使い方もメディア学の重要な要素です。

 さらに、夢のある未来社会を実現しようとしたら、メディアの基礎技術もさらに進化する必要があります。メディア情報伝達のためのネットワーク技術や人の感覚やふるまいなどの人間工学、社会の動きについての分析方法など、奥の深い基礎的追及もメディア学の重要な要素です。この基礎技術がコンテンツ創作技術やコンテンツ活用技術を支えることになります。

 メディア学部の特徴は、これらの関連分野が有機的に結びついていることです。みなさんが今興味を持っている分野の隣の分野もすぐ見に行くことができます。

 メディア学部ではこのような豊かな生活と充実した社会の実現に意欲的に取り組みたい学生を求めています。メディア学は発展中の学問です。メディア学部の仲間入りをして新しいメディアの第一人者を目指しませんか?