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最新のクラウド技術を用いた学内システムを学生が構築、低コストで先進的なICT教育環境を実現へ

2015年1月22日掲出

 東京工科大学(東京都八王子市片倉町、学長 軽部征夫)では、コンピュータサイエンス学部の学生らが手掛けた、最新のクラウド技術であるコンテナ型仮想化技術(※1)を用いた学内システムを構築、国内大学として初めて(※2)1月より全学で運用を開始いたしました。

 本学では、他大学に先駆けて学内ICT環境の全面的なクラウド化に取り組み、2014年4月に全学生約8000人向けにサービス提供を開始しました。今回このプロジェクトの発展形として、コンテナ型仮想化機構「Docker」(※3)をベースとしたハイブリッドクラウド(※4)を構築しました。同システムの構築にあたっては、クラウド化プロジェクトに携わったコンピュータサイエンス学部の大学院生と学部生3名が開発から運用までを担っており、こうした学内システムの基幹部分を学生が手掛けるのは、国内では極めて珍しい事例となります。

 本システムの導入により、従来のVM(仮想マシン)機構の半分以下の低コストかつ高いスケーラビリティ(拡張性)を持つ基幹システムを運用でき、例えば人工知能のような最新のICT技術を手軽に教育サービスに活用することも可能になります。また、学生はふんだんに利用できる計算機資源に基づき、例えば、Webブラウザのみを用意することで手軽にプログラミング実習が行えるほか、自身がプログラム開発した作品を学内ポータルサイトで公開したり、学内向けサービスとして試験的に運用するといった活動も可能になります。


コンテナ型仮想化による学内クラウドシステムの概略

 本学では、来年度にもこの環境を活用したプロジェクト演習を取り入れるなど、実践的なICT教育の充実を図るとともに、先進的なICT環境による学内サービスの向上を図ります。さらに、将来的には大学院教育におけるクラウドを活用した産学連携など、高度な実学教育も計画しています。

※1 コンテナ型仮想化システムは、従来のVM(仮想マシン)によるシステムに比べ、少ないオーバーヘッドで仮想化を実現し、外部の計算機資源を利用できる最新のクラウド技術として注目されています。
※2 本学コンピュータサイエンス学部田胡研究室の調査。(2015年1月14日時点)
※3 米Docker社が開発したオープンソースのコンテナ管理ソフトウェア。Google、Microsoft、Red Hat、IBM、Docker、Mesosphere、CoreOS、SaltStackといった基幹ICT各社がサポートしています。
※4 Amazon、Google、Microsoft、IBM等の商用クラウド上と学内サーバーの双方で、条件に応じて最適なクラウドを選択して処理を実行できるシステム。

■コンピュータサイエンス学部WEB
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html

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■東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 担当:田胡
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