軽部学長のきらっとひらめきコラム

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[2011年度]第8回「受験生と保護者の皆さんへメッセージ。進路選択のキーワードは“興味”」

皆さん、こんにちは。今回は、受験生の方、受験生を持つ親御さんへ、進路選択のヒントや親御さんにお願いしたいサポートなどをお話させていただきます。

はじめは、受験生の皆さんへ。

まずは、何かに“興味”を持つということが大事です。そして、そのことが学べる大学・学部を探すことです。これを第一に考えて選ばないと、入学してから勉強が楽しくない。東京工科大学の学びから、自分が興味の持てる分野があるかどうかを探してください。必ず見つかると思います。
人間は、自分が興味を持てることであれば、どんなに苦しくてもやっていけます。
自分の生きがいになるようなことを見つけてください。

私の場合、最初は学者になるつもりではありませんでした。大学時代の私の先生が上手く誘導してくれたんです。ある日、登校してきた私に、先生が「軽部くんは、朝食に何を食べてきた?」と質問されて、私は「牛乳とパン1個です」と答えた。そしたら先生は「人間って、効率がいい生き物なんだよ。少しのエネルギーで、電車を乗り継いで学校まで来れたわけだから。」って言われたのを今でもはっきり覚えています。さらにその先生の指導で、生物の体のメカニズムを利用した“生物電池”の研究を行ったことも、強く印象に残っています。いま思うと先生に、学問に興味を持つように仕向けられていたんですね。
「生物とエレクトロニクスなんて、世界中誰もやっていないでしょ?」という先生の言葉に、私は「これは面白い!やってみる価値はあるぞ。」とその気になり、引き込まれていきました。あのころは平気で夜通し実験をやっていたものです。

このように、何か1つでもいいから興味を持つことが大切なんです。
例えば、応用生物であれば、「女性にもてたいから、化粧品をつくる」なんて、ちょっと不純な動機だっていいんです。砂漠を緑化するための植物をつくったり、コンピュータでロボットを自由に動かして、視覚障害を持つ方を誘導したい、など自分でやりたいことを何か持っていれば、自分の進む道もはっきりするはずですから。

そして、保護者の皆さんへ。

お子さんが興味を持った分野へ、背中を押してあげることが大切。高校までの授業は、皆で同じ教科書の内容を覚えることが中心でしたが、大学では、自分の学びたい分野が学べるわけですから、お子さんが何に興味があるかということを理解してあげてください。お子さんが勉学に興味を持つように仕向けるコツは、1つ叱って、9つ褒めてあげること。興味がある分野が見つかったら、それを大学で学んで、就職までつなげられるよう、ご家族のサポートをお願いします。

もちろん、学内でもサポート体制は万全です。自分の目標に向かって学ぶために、どのような科目をとればいいのかというのは、なかなか判断できないもの。ですから、1年生のうちから、それぞれに適した科目を、「学習技法」あるいは「フレッシャーズ・ゼミ」という授業で、担当教員が細やかに指導します。これが、東京工科大学のBest Careです。

1つお願いしたいのは、入学前、将来の目標がはっきりしていなくても、大学の学部は決めなければいけませんから、大よそ「~したい」という希望は持って決めていただきたい。そのために、ぜひ、お子さんの“興味”を大切にしていただきたいと思います。

2011年12月9日掲出