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軽部学長のきらっとひらめきコラム

[2012年度]第1回「東京工科大学の教養スタンダード「教養学環」を新設。これからの社会に必要な人材とは?-パート1-グローバルに活躍できる「国際的な教養」を身につけよう。」

皆さん、こんにちは。東京工科大学学長の軽部征夫です。

1年間、受験生の皆さんを応援するメッセージを発信していきます!どうぞよろしくお願いします。 2012年度のスタートは、まず本学の新しい学びからご紹介します。本学は今年度から、学部横断の教養教育を行う組織として「教養学環」を設置しました。これは学部ごとの「専門基礎教育」と、1年次から履修する教養科目と社会人基礎科目を教える教員の組織です。

「教養学環」の教育の目的は、これからの日本に必要な、21世紀を乗り越えられる“21世紀型の人材”を育てることです。21世紀型の人材には、「国際的な教養」「批判的に物事を見る能力」「創造力」の3つの要素が求められます。では、この3つの要素について詳しく説明していきましょう。

まず、「国際的な教養」について。グローバル化している現代では、世界の宗教をみると、イスラム教徒の割合が急速に増えています。本学でもイスラム圏からの留学生が50人以上学んでいます。今年3月、本学のコンピュータサイエンス学部は、サウジアラビア王国TVTCと「高等教育連携プログラム」を締結しました。このプログラムは、サウジアラビア留学生が日本語教育を受けた後に3年次に編入する内容になっています。

高等教育連携プログラムは、留学生にとってメリットがあるのはもちろん、日本人学生にとっても日本にいながらイスラム圏の学生と交流し、異文化を肌で感じることができるというメリットもあります。留学生は、さまざまな日本の文化に馴染もうと努力しますが、馴染むまでどうしても時間がかかってしまいます。ですから、日本人学生がイスラム文化を理解することで、留学生との交流も深まり、日本に早く馴染めるようになるのです。

ところで、なぜ、イスラム圏の人々が日本に多く来るようになったのか?サウジアラビア大使館の話では、日本の経済発展が関係しているようです。戦後すぐ日本各地が焼け野原になっている中から、日本人は立ち上がり、急速な経済発展を遂げ、実質的には世界第2のGDPをもつ国になりました。日本の産業の発展性を、イスラム圏のとくに産油国は学ぼうとしているのだそうです。産油国というのは、石油資源はあるが産業が発展途上いう国が多く、いままで欧米諸国をお手本にしてきましたが、アジアにも並外れて発展してきた国があることに気づき、国をあげて日本に多くの留学生を送るようになったのです。

日本人学生の皆さんには、「教養学環」で実用的な外国語を学び、さらに機会があれば留学生と交流することで、在学中に国際教養をしっかり身につけてほしいですね。企業もグローバル化していますから、たとえば、就職してすぐ、“サウジアラビアの工場に出向”なんてことも珍しくありません。国と国との敷居が低くなっている現代、学生の皆さんには将来グローバルに活躍してほしいと思います。

次回は、21世紀型の人材に必要な要素「物事を批判的に見る能力」と「創造力」についてお話します。

2012年5月11日掲出