片柳研究所 東京工科大学

研究プロジェクト

次世代ブロードキャスト

概要
このプロジェクトでは、これからのデジタル・コンテンツ制作のありかたについて、放送技術とネット技術の両面から追求します。これから次々に登場する新しい技術の映像配信技術をベースとしながら、インタラクティブなコンテンツの企画設計と、よりユーザビリティの高い映像配信について研究します。

インターフェース・デザイン

「放送と通信の融合」によって、デジタルTVコンテンツは、よりインタラクティブな機能を持つことになります。「ネット広告と連動するワンセグ放送」や「視聴者参加型ゲームによる番組制作」など、これまでには無かった形のコンテンツ制作が可能になります。そこで重要になってくるのが「インターフェース・デザイン」です。本プロジェクトでは、デジタル・コンテンツの内容を「理解しやすい」「使いやすい」ものとして伝えるための、インターフェース・デザインの手法を、開発・提案します。

TVコンテンツのインターネット再配信画面のデザイン研究
TVコンテンツのインターネット再配信画面のデザイン研究
マルチ・クリエイティビティ
マルチ・クリエイティビティ
本プロジェクトでは、これからのコンテンツ制作の現場で活躍する、マルチ・クリエイターを養成します。デジタル技術による映像配信の時代において「映像クリエイター」は、「シナリオ構成/撮影/編集」のような基本的能力だけでなく、コンテンツ内容にふさわしいデザイン・スタイルを提案し、映像配信におけるインターフェースを設計するような、マルチ・クリエイターの資質を学びます。
2007年度には、ユーミンこと松任谷由実さんの苗場でのコンサートイベント「Surf & Snow in Naeba vol.28」において、インターネット画像配信企画「Y-mode NET MAGAZINE IN NAEBA 2008」に制作参加いたしました。
参考:YUMING FAN CLUB WEB
http://www.yuming-fc.net/index.shtml
TVMLによる番組制作

インターネットによる番組配信が増加するに従って、自動処理によるコンテンツ制作のニーズが高まります。特に自治体における地域放送や、企業や学校における内部向け放送網などでは、日常的なコンテンツ制作の必要性が生じます。こうしたニーズに応えるため本プロジェクトでは、ある程度自動化された番組制作の手法を開発します。NHK技術研究所における、TVML( Television Making Language )による番組制作の研究チームと協力して、より効率的な手法を用いた番組作りを研究します。
この手法は、将来「自動天気予報」や移動体に向けた「自動渋滞情報」などの日常的な情報発信や、パーソナルなコミュニティー放送局における番組作りの支援ツールとして活用されることでしょう。

TVMLを用いて制作した番組例「デジタルな匠たち」既存のウェブデータから、文字と画像のデータを抽出して、番組情報を自動生成する実験番組
TVMLを用いて制作した番組例「デジタルな匠たち」
既存のウェブデータから、文字と画像のデータを抽出して、番組情報を自動生成する実験番組

NHK技術研究所・TVML紹介ページ
http://www.nhk.or.jp/strl/tvml/

■研究担当者: 佐々木和郎 http://www.starman.biz/sasaki_web/
■プロジェクトページURL:http://www.starman.biz/broadnext
メディアサイエンス プロジェクト一覧へ戻る