ご卒業おめでとうございます ご卒業おめでとうございます

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学位記を授与される皆様、ご卒業おめでとうございます。
また、皆様を支えてこられたご家族や関係者の方々へ、心よりお祝い申し上げます。
私は東京工科大学の学長代行をしております大山恭弘と申します。

皆様もご承知のように、新型コロナウイルスの感染が広がっているなかで、いろいろな対策がなされておりますが、私たちみんなが細心の注意をはらい、感染の拡大を抑えることが求められている状況です。皆様が新たに社会へ旅立つ大切な時に、感染するリスクは少しでも避けるべきとの判断から、誠に残念ですが、学位記授与式の中止という判断をいたしました。学位記授与式が行えないことの皆様の悔しさは、私たち教職員の悔しさの何倍もあるかと思いますが、ぜひご理解いただきたいと思います。この場をお借りして、教職員を代表いたしまして、心からお詫び申し上げます。

さて、皆様が学ばれた東京工科大学は、創立34年という若い大学です。実学主義を理念に掲げ、社会で役に立つ知識や技術を修得し、柔軟な発想で、これからの社会や技術の変化に適応できる人材の育成を、教育の目的にしています。皆様はそれぞれの専門分野で勉学と研究を行い、また時には、友人あるいは教職員とキャンパス内外で多くの経験を積んでこられたと思います。特に、卒業を控えたこの一年間は、論文や作品の制作のため、あるいは国家試験の準備のために、これまでに授業で学んだことだけでなく、新たな問題を見つけ、自分の力で、あるいは友人と語りながら、多くの問題を解決してきたと思います。まだ、実感はないかもしれませんが、専門分野のみならず、柔軟な発想で、これからの社会や技術の変化に適応する力が、皆様には確実に身についています。自信を持ってください。

今、問題になっている新型コロナウイルスも、新型という意味では未知だったかもしれませんが、人間は多くのウイルスや細菌と共存しながら生きており、いつかは起きるかもしれないと思われていた事柄です。昨年は、大型の台風がいくつも日本に上陸して、甚大な被害をもたらしました。これも近年の地球温暖化の影響で、可能性が指摘されていたことです。大規模地震の発生もそうかもしれません。このようにある程度は予測されていても、いざ起こると対策が間に合っていなかったり、未知のことが多く対策できなかったりするものです。皆様は、本学の実学主義教育で、基本の原理とその応用技術をしっかり身につけてきました。これからいろいろな未知の事態に遭遇した時には、基本原理に立ち返り、多くの問題を分析・解決したことを思い出して、ぜひそのやり方を実践してください。時代は常に変化しています。その意味では、これまで学んだ知識・技術だけでは足りないでしょう。人生100年時代と言われますが、卒業してからも、常に新しいことや自分の専門以外のことにも関心をもち、考え、学び続けることが大切です。皆様にはその力が身についています。

東京工科大学は、皆様が卒業した後も、教職員一体となりサポートいたします。秋の紅華祭やかまた祭では、ホームカミングデイの催しが開催されますので、ぜひ大学に足を運んでいただき、友人、教職員や後輩と交流してください。皆様のこれからのご活躍を、教職員一同、心より期待しております。

ご卒業おめでとうございます。