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2016年コンピュータサイエンス学部長メッセージ

2016年1月8日掲出

「コンピュータサイエンスを目指す意味とは-頑張れ、受験生!」亀田 弘之

コンピュータサイエンス学部長 亀田 弘之

 受験生の皆さん、こんにちは。東京工科大学コンピュータサイエンス学部長の亀田です。

 寒い日が続いていますが、受験勉強の進み具合はいかがでしょうか?

 私が受験生の頃のことですが、ラジオの受験生向け勉強番組で「この時期には○○の科目の勉強は第一回目が終了する時期で、△△時期までには少なくとも3回は復習しましょう」というのを聞いたとき、「えっ、そうなの?自分はまだ1回目も終わりそうにないのに…」と不安に襲われたのを覚えています。

 皆さんはそんなことはないでしょうが、どんな状況になっても「飽きない、止めない、諦めない」の精神で、日々勉強に励んでください。「三日会わざれば括目して待つべし」の状況が実現できていれば良し、といった心の余裕を持ちつつ努力してください。努力は無駄にはなりませんので。

 さて、皆さんの中には、すでにコンピュータサイエンス学部で勉強するんだ、と固い決意で燃えている人もいる反面、どの学部にしようかなぁ?と今でも迷っている人もいると思います。ゲーテの言葉「努力する人は迷うものである。(Es irrt der Mensch, solang er strebt.)」にもあるように、人は迷いながら自分自身のあるべき姿・状況にたどり着くのですから、若い皆さんはまさに大いに悩み苦しむのは当たり前のことです。ぜひ価値ある結果を得てください。

 そのような皆さんを含め、コンピュータサイエンスを取り巻く最新の現状を提供しますので、それらを進路選択のための材料にし、勉学意欲向上に役立ててください。

1. 東京工科大学コンピュータサイエンス学部の学部紹介・特徴紹介(https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html

 多くは語れていませんが、是非見てください。このビデオを見た人は研究室紹介などの動画も見てください。

2.  医療IoTプロジェクトが東京工科大学コンピュータサイエンス学部で始動!(動画はこちらからご覧いただけます

 日本はもうすぐ超高齢化社会となります。そのような社会において、おじいちゃんおばあちゃんを始め子供も若者もみんなが健康で幸せな人生を送れるために、コンピュータサイエンスは何ができるのか?その一つの答えとして、平成28年度から医療IoT(Internet of Things, モノのインターネット)の名の下、様々な教育・研究プロジェクトを開始します。

 皆さんも卒業研究で一緒に研究しませんか?医療IoTプロジェクトでは、人を幸せにするためのプログラミングやソフトウェア開発を学びます。

3. President Obama writes his first line of Javascript(https://www.youtube.com/watch?v=6XvmhE1J9PY

 平成26年12月8日~14日はコンピュータサイエンス教育週間でした。世界の人々(4歳~104歳)の人たちに、この週のどこかで1時間だけプログラミングの勉強をし、プログラミングの面白さ・楽しさを体験してもらおうというイベントで、約8千万人が参加しました。(http://hourofcode.com/jp)

 毎年開催されていますので、皆さんも大学生として参加し、楽しみながらプログラミング力をつけていきましょう。

4. 未来の日本IT産業を担う学生を育てる - 日本マイクロソフト社員による女子中高生向けプログラミング講座(http://news.mynavi.jp/articles/2014/12/13/microsoft/

 現代社会においては、情報システムが社会基盤になっています。水やガスや電気がなければ日常生活に支障をきたしますが、情報システムもこれらのものと同様、日常生活に必要不可欠なものとなっています。この情報システムを構築するためには、ソフトウェア開発に関する知識・技能が必要です。

 男性・女性にかかわらず、IT(Information Technology; IT、情報技術)、ICT(Information and Communication Technology)を一人でも多くの人たちに学んで欲しいと思います。

5. 女子こそコンピュータサイエンスを学ぼう!(https://www.youtube.com/watch?v=mFPg96gdPkc

 世界の人口の半分は女性です。今やコンピュータ技術は社会基盤であるがゆえに、男性目線だけではなく女性目線でのコンピュータサイエンス的価値創造も極めて重要な意味を持ちます。女性も大いに活躍できる時代がきました。

 男女平等な社会、身障者や子供など社会的な弱者と言われている人たち、さらには若者とともにおじいちゃんおばあちゃん達にも住み良い社会を実現したい、と思ったら是非コンピュータサイエンスに興味をもってください。あなたの活躍の場が見つかります。上記の動画は、これからの時代の女性に対する応援のエールです。女子学生の人たちはこの動画を見て元気をもらってください。

6. 茂木健一郎氏「今すぐやろう。プログラミングは絶対必要なスキル」 グローバル社会における日本人の弱点(http://logmi.jp/29913

 あの脳科学者の茂木健一郎さんもプログラミングを学ぶ重要性を訴えています。さあ、大学に入ったらすぐプログラミングを学びましょう。

7. The best 100 jobs in America 2014(http://money.usnews.com/careers/best-jobs/rankings/the-100-best-jobs

 毎年公表されている「職業ベスト100」データですが、2014年の第1位職業はソフトウェア開発者(software developer)でした。

 ちなみに、技術系の職業の順位(http://money.usnews.com/careers/best-jobs/rankings/best-technology-jobs?int=d97792)は以下の通りです。

 第1位Software Developer、第2位Computer Systems Analyst、第3位Web Developer、第4位Information Security Analyst、第5位Database Administrator、第6位Civil Engineer、第7位Mechanical Engineer、第8位IT Manager、第9位Computer Programmer、第10位Computer Systems、Administrator、第11位Computer Support Specialist(第11位以下なし)。

 この順位は必ずしも絶対的なものではないですが、上位11位の職業中なんと9つが東京工科大学コンピュータサイエンス学部で学べるものです。

8. その他

 ・IT分野の派遣「月収100万円」でも集まらず
(日本経済新聞2014年9月18日電子版 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77115020W4A910C1000000/

 ・“Don’t Just Play on Your Phone, Program It”
(米国ホワイトハウスブログ http://www.whitehouse.gov/blog/2013/12/09/don-t-just-play-your-phone-program-it

 ・変貌したドイツ W杯制したのは「データ」の力だった
(産経ニュース2014年12月27日 http://www.sankei.com/premium/news/141227/prm1412270012-n1.html

 2014年に開催されたサッカーワールドカップブラジル大会の覇者ドイツ。実は、ビッグデータを積極的に活用していました。これはサッカー界に衝撃を与えたビッグデータ革命の先駆例です。ビッグデータも重要な役割を果たしましたが、それよりも何よりも優れたソフトウェアシステムがあってこそのこと。

 実は工場等の生産業務改善・最適化システムの技術が応用されていました。つまり、ドイツの優勝の根底には、コンピュータサイエンスの成果が使われていたのです。コンピュータサイエンスの価値を知る良い事例です。皆さんもこんな研究を一緒にやりませんか?

以上のページを今は読んでいる時間はないでしょうが、ポイントは以下の通りです。

 ・現在の社会は情報化社会であり、情報システムがその社会基盤となっている。そしてこれら情報システムを構築するにはコンピュータサイエンスの知識・技能が必要。

 ・情報社会は急激に進化しており、それを担うICT技術者が必要。米国での試算によると、今後米国ではICTに関する新規の求人が百万見込まれている。しかしながら、コンピュターサイエンスを大学で専門に学んでいる学生数はまだまだ少ない。(この状況は、日本でもヨーロッパでも同じ。)

最後に、Steve Jobsの言葉を記して受験生の皆さんへの励ましの言葉とします。
Everybody in this country should learn how to program a computer…
Because it teaches you how to think.

(この国(米国)の人は皆プログラミングを学ぶべきである。
なぜならば、プログラミングを学ぶことで考え方が学べるからだ。)

 東京工科大学コンピュータサイエンス学部は皆さんの大きな夢を実現するための登竜門の1つです。急がば回れ(festina lente.)の精神で、一歩ずつ確実に勉強に励み、難関を突破してください。それでは来年4月、皆さんと大学のキャンパスでお会いする日を楽しみにしております。

補記:
コンピュータサイエンス学部の最新の活動として、近年教育界で急速に注目されているMOOC(Massive Open Online Course)と反転授業(flipped class)とを合体させた新しい学習方法を授業に取り込み実践中です。受験生の皆さんも、東京工科大学コンピュータサイエンス学部に入学すると受けることができます。大学の先生たちも頑張っています。皆さんも頑張ってください。

参考URL:
・国内大学初、反転授業にJMOOC講座を活用
 (https://www.teu.ac.jp/press/2014.html?id=242

・東京工科大が村井純教授のJMOOC活用し反転授業、その狙いとは
 (Yahoo! Japanニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000000-resemom-life

■コンピュータサイエンス学部WEB
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html