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大学院バイオニクス専攻博士1年の栗本大輔さんがYouthScientistAwardsを受賞

2021年12月21日掲出

 2021年12月6日〜10日にオンラインで開催された国際会議「15thInternational Conference on Lactoferrin Structure, Function and Applications」において、大学院バイオニクス専攻博士1年の栗本 大輔さんがYouth Scientist Awardsを受賞しました。
 隔年で定期的に開催されるラクトフェリン国際会議は、ラクトフェリン分野の発展のために「ラクトフェリンの構造、機能、応用」をテーマとして、中国の北京で開催されました。本会議には、28か国から約200名の方が参加されました。

【受賞情報】
受賞者:栗本 大輔さん(大学院バイオニクス専攻博士1年)
指導教員佐藤 淳教授
受賞名:Youth Scientist Awards
受賞研究タイトル:“Lactoferrin-Meets-Albumin” shows enhanced intracellular delivery”

発表内容:ガン細胞に対するヒトラクトフェリン (hLF) の細胞増殖阻害活性は、主にその細胞内送達に基づいていると考えられている。しかし、その細胞内送達とガン細胞増殖阻害活性との関係はまだ明らかにされていない。この関係を明らかにするために、我々はカベオラ依存性エンドサイトーシスを活性化し、それによって細胞内に取り込まれるヒト血清アルブミン(HSA)に焦点を当てた。
 我々は、hLFにHSAを融合させることで、その融合タンパク質 (hLF-HSA)が細胞内に効率的に取り込まれることを発見した。この融合タンパク質を用いることで、hLFの細胞内送達とガン細胞に対する増殖阻害との相関関係を示すことができた。さらに、hLFへのHSA融合は、hLFの生物活性を高めることが可能なことから、hLFのバイオ医薬品開発において、新しい薬物送達技術となりうることを示している。

受賞者のコメント:この度はYouth Scientist Awardが授与され、大変光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。なにより、佐藤淳教授そして研究室の仲間には感謝しております。今の状態に慢心せずにこれからも日々精進していきたいと思っています。


IEEE CCEM2021
IEEE CCEM2021



■15thInternational Conference on Lactoferrin Structure, Function and Applications WEB:
https://15thlactoferrin.com/


■大学院バイオニクス専攻:
https://www.teu.ac.jp/grad/bs/