タイ国立ブラパー大学とAI 分野で包括的連携協定(MoU)を締結 ―生成 AI・説明可能 AI・医療画像 AI を中心に共同研究と人材交流を推進―
東京工科大学(東京都八王子市、学長:香川豊)とブラパー大学(タイ・チョンブリ、学長: Watcharin Gasaluck)は 2025 年7月2日、AI(人工知能)分野における学術協力と交流を目的とした包括的覚書(MoU)を締結しました。
両大学はこれまで研究者間で交流があり共同での国際ジャーナル論文発表を展開してきましたが、この度、さらなる強固な協業体制を図り、今後、まず AI 領域(生成 AI/LLM(Large Language Model)/XAI(説明可能なAI, Explainable AI)/医療画像 AI)など最先端領域での共同研究、研究者交流、学生交流を展開します。
項目 | 概要 |
---|---|
研究者交流 | 相互に教員を受け入れ、共同研究や講義を実施 | 学生交流 | 90 日以内の短期プログラムを中心に研究・学習機会を提供 |
共同研究 | シンポジウム、研究会、データ共有等を通じた研究協力 |
コーディネーター | ブラパー大学:Associate Professor, Dr. Krisana Chinnasar 東京工科大学:中西 崇文 教授 |
■今後の取り組み(予定)
1.共同研究プロジェクトの立ち上げ
•生成 AI を用いた多言語医療画像診断支援システムの実現の共同研究
•独自のXAI技術AIME を核とした説明可能 AI 手法の実現と高速化の共同研究
2.国際シンポジウムの開催
•2026 年初頭をめどに両キャンパスを結ぶハイブリッド形式で生成AI、医療画像AI、XAIに関する国際シンポジウムの開催
3.短期研究・研修プログラムの実施
•両大学間で学生交換留学を実施
■中西 崇文(東京工科大学コンピュータサイエンス学部 教授/AIテクノロジーセンター)コメント
これまで本学とブラパー大学は、Explainable AI(XAI)や大規模データにおける特徴選択手法をはじめとする分野で、国際ジャーナル論文の共同執筆を行うなど、実績ある研究協力を築いてまいりました。今回のMoU締結は、生成AI/LLM(大規模言語モデル)/XAI(説明可能なAI)/医療画像AIといった先端分野における共同研究の枠を超え、研究者・学生の相互交流を通じた実践的な連携を強化するものです。
本協定を契機として、東京工科大学が“AI University”として、アジアを中心に世界に向けたAI研究・教育の発信拠点となるための実装フェーズに入ったと考えております。今後は本学の強みを活かし、実社会に貢献する次世代のAI技術と人材の育成をグローバルに推進してまいります。
■本件に関するお問い合わせ先
東京工科大学 片柳研究所 AIテクノロジーセンター
〒192-0982 東京都八王子市片倉町1404-1
E-MAIL: jm-rsc@stf.teu.ac.jp
TEL.042-637-1163(直) FAX.042-637-1127