片柳研究所 東京工科大学

研究プロジェクト

高感度な積層磁性材料および磁気計測に関する研究
(鶴岡研究室)

関連イメージ 磁気センサーは、パソコンや携帯オーディオで重要な働きをするハードディスク装置の磁気ヘッドとして用いられています。また、長さの計測や金属等の異物の検出にも用いられます。これらの分野では、できるだけ高周波の磁界に応答するセンサーが望まれます。当研究室では、回転磁化を利用した高周波応答可能な高感度磁気センサーとその材料に関する研究をおこなっています。この材料および計測技術をさらに研究・改良することで、脳や心臓等の生体磁気の計測、そして防犯分野などの超高感度磁気センサーとしての応用を検討しています。なお、生体磁気の計測には、従来の磁気ヘッドより1000倍以上の高感度化が必要といわれており、これを大きな目標としています。

2006/03/23

研究関連写真
3層構造・磁性薄膜の試作例です。上下層はニッケル鉄やコバルト系のアモルファス層で、中間層は酸化シリコン等の非磁性層です。矢印は上下層の磁化を示します。
3層構造・磁性薄膜の試作例です。上下層はニッケル鉄やコバルト系のアモルファス層で、中間層は酸化シリコン等の非磁性層です。矢印は上下層の磁化を示します。
左図は、外部磁界ゼロの場合で、中・右図は、磁界Hhが印加された場合(模式図)です。Hhに対し、上下層の磁化が図のように回転することで、高周波の外部磁界に応答することができます。右図は、飽和磁化の状態を示します。
左図は、外部磁界ゼロの場合で、中・右図は、磁界Hhが印加された場合(模式図)です。Hhに対し、上下層の磁化が図のように回転することで、高周波の外部磁界に応答することができます。右図は、飽和磁化の状態を示します。
スパッタリング法により、積層磁性薄膜などの磁性材料を作製する装置です。
スパッタリング法により、積層磁性薄膜などの磁性材料を作製する装置です。
イオン照射により、積層磁性薄膜などの磁性材料をミクロン・サイズにパターン化する装置です。
イオン照射により、積層磁性薄膜などの磁性材料をミクロン・サイズにパターン化する装置です。
  バイオニクス学部
鶴岡研究室
片柳研究所研究成果・発表一覧へ戻る