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[学長メッセージ]第10回「体調管理の極意を伝授!健康維持の3原則を守って、万全の体調で受験に挑もう。」

2014年2月14日掲出

 皆さん、こんにちは。いよいよ受験シーズン真っ只中の2月となりました。今回は、この時期に最も気をつけたい、体調管理についてお話ししようと思います。

人間が健康であるためには、必ず守らなければならないことが三つあります。ひとつは、十分な睡眠をとること。二つめは、十分な栄養をとること。三つめは、適度な運動です。睡眠については、以前もお話ししたように、脳生理から考えると1日6時間の睡眠はとったほうが良いと言えます。というのも眠っている間に、私たちの体内では、重要なことが行われているからです。私たちは“睡眠ホルモン”とも呼ばれる、メラトニンというホルモンが脳内に分泌されることで、夜、自然と眠くなっています。そして眠りにつくと、今度は“成長ホルモン”が分泌され、身体が修復されていきます。これらのホルモンは、体力を回復させることで免疫力を高める働きもありますから、受験シーズンで一番気をつけたい風邪などへの抵抗力にも直結しているわけです。このようにきちんとホルモンが働けば、しっかりと睡眠がとれて目覚めも良く、朝からエンジンがかかりやすくなります。逆に睡眠が短いと、頭の回転は悪くなり、身体の免疫力も低下します。ですから、質の良い睡眠をとるための努力を怠ってはならないのです。

 二つめの栄養に関しては、「バランスの良い食事をする」ということに尽きるのですが、体調管理という観点で言えば、特に大腸の働きを高める食事を心がけてほしいと思います。例えば、朝食にヨーグルトを食べるなど、積極的に乳酸菌をとることをおすすめします。というのも大腸は、免疫力に大きく関係しているため、風邪のウイルスに負けない身体をつくるには、大腸の働きを活発にすることが第一なのです。また、風邪予防にはビタミンCの摂取も欠かせません。野菜や柑橘類をバランスよく食べて、ビタミンCも積極的にとるようにしましょう。それからもうひとつ、免疫力アップに欠かせないものが、タンパク質です。免疫には、細胞性免疫と体液性免疫の二種類があるのですが、いずれにもタンパク質が関与しているため、タンパク質はしっかりとらなければなりません。中でも一番のおすすめは、お肉です。動物性タンパク質にはアミノ酸がバランスよく含まれていますから、肉をしっかり食べ、同様に野菜もしっかり食べること。肉や魚が苦手な人は、植物性タンパク質の大豆でも構いませんから、積極的に食べるようにしてみてください。

 三つめの適度な運動については、受験生の皆さんには時間がないため、特別に運動の時間をつくることは難しいと思います。ですから例えば、電車通学の際、ひと駅前で降りて歩くというように、日常生活の中に運動する時間をうまく組み込んでみてください。運動は快眠にも繋がっているので、免疫力を高めるのに欠かせないものです。また、歩くことは気分転換にもなるので、おすすめです。私自身、数学の解き方に行き詰ったときなどは、散歩に出たりして、よく気分転換していました。今でも考えごとをするときは、部屋の中をぐるぐる歩きまわっていますよ。

 それから、もうひとつ気にかけてほしいことに、ストレスがあります。受験が近づくと焦りや不安が募り、ストレスが溜まってくると思います。ストレスは免疫力を低下させたり、ホルモンバランスを乱して不眠を引き起こしたりする恐れがありますから、できるだけ溜めないように、発散方法を見つけておくことです。私の場合、よく落語のDVDを見て笑ったり、音楽を聴いたりして、発散しています。皆さんも皆さんなりの良い方法を見つけて、万全の体調で受験を乗り切ってください。