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[学長メッセージ]第5回「教育力の強化」に向けた取り組み

2016年9月9日掲出

 皆さん、こんにちは。前回のコラムでは、本学で身につけてほしい6つの力「ラーニング・アウトカムズ」についてお話ししました。続く今回は、その実現のために本学が取り組んでいる「教育力の強化」についてお話ししたいと思います。

 

 学生の皆さんに学習到達目標を達成してもらうためには、大学側もよりよい環境を提供しなければなりません。そこで重要なのが「教育力の強化」です。まずは良い授業をすること、それができる良い先生を雇用すること、そして良い施設を作ること。大学というのは、なによりこの三本柱がなければいけないでしょう。
 授業の質を上げるために、本学では学生による授業評価だけでなく、先生同士による授業点検も行っています。授業方法やその内容・構成、さらに学生に対する姿勢といった項目を評価し、点検を進めています。すべての先生が2年に一度、この授業点検を受けなければならず、反対に点検者としては少なくとも1回は授業点検に参加することが義務づけられています。先生にとっては、他の先生の授業を見学するだけでも勉強になることも多いようです。

 授業が理解できないことで欠席しがちになり、単位を落としてしまう学生も少なくありません。わかりやすい授業をすることは、授業についていけない学生を少しでも減らし、留年や退学につながらないようにするための方策でもあるのです。
 その他にも、期末試験の成績が悪く単位を落としそうな場合、集中授業や自習を行った後に再試験を受けられるリカバリーの実施などいろいろな取り組みをしています。

 一方、第一志望の大学に進めず、本学へ入ってきた学生もいます。当然ですが、彼らは入学段階でモチベーションが下がってしまっているんですね。そういう学生たちをサポートする「学修支援センター」の拡充にも力を入れています。優秀な学生に向けては、早期の研究室への配属や専門性の高い学びをサポート。反対に、授業についていけない学生向けには、英・数・理(化学、物理)、プログラミング等の基礎科目を個別に教え、高校の復習や基礎固めなどに活用してもらうなど、それぞれのレベルに合わせて活用できます。

 学生生活の面でも、先生によるアドバイザー制度に加えて、昨年度からは研修を受けた学生が後輩の学生をサポートする「ピアサポート制度」をスタート。また、臨床心理士や精神科の医師のカウンセリングを受けられる「ヘルスサポートセンター」の整備など、入学してから卒業するまで、学生の皆さんがきちんと学びに向き合えるような、ありとあらゆる方策に取り組んでいます。