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[学長メッセージ]第10回東京工科大学のBest Care(2)

2016年2月12日掲出

 こんにちは、学長の軽部です。今号も前号に引き続き、東京工科大学の「Best Care」について取り上げたいと思います。

 本学では現在、入学した学生にいかに本学の魅力を理解してもらうかということを軸に、さらなる「Best Care」の充実を推進しています。そのうち、退学者や留年する学生への対策については、前回ご紹介した通り、色々な試みが始まっています。

一方、すべての学生に共通する教育面でも、新しい取り組みを始めます。そのひとつが、「学修支援センター」の拡充です。これまでの「学修支援センター」は、主に学生の基礎学力強化を目的に、数学・英語・化学・物理の教員と、生物・プログラミングに詳しい大学院生がマンツーマンで在学生にアドバイスするなど、高校の復習や不得意科目の克服、基礎固めなどに活用してもらうことが主軸でした。それを近々、専門科目まで範囲を広げ、専門性の高い学びもサポートしていこうと考えています。学修支援センターで教育を受けることで、自主的に学べるようになることを学生には期待しています。

また、今年度から始まった新たな試みに、学生が学生を支援する「ピアサポート」があります。本学には「アドバイザー制度」といって、いわゆる高校までの担任のように、アドバイザー教員を設けていますが、学生同士のほうがより身近で相談しやすいこともあるはずです。先輩が1年生の相談をうけたり、大学院生が後輩を教えたりという方が、より気軽な場合もあるでしょう。ですから新入生はもちろん、就職活動などで苦戦している学生や成績が思わしくない学生にも、積極的にこのサポートを利用してもらいたいと思っています。

また、この制度は、サポートする側の学生にもメリットがあるように設計されています。そのひとつは、人に教えるという行為で、自分自身の理解をより深めることができる点です。サポートする側の学生は、ピアサポートセンターでトレーニングを受け、人にどう教えて、どう勉強させるかというコツを身に付けられるので、得るものが大きいです。しかもこれはボランティアではなく有給です。ですから、支える側の学生も支えてもらう側の学生もメリットのある関係を築くことができます。

 「Best Care」を掲げる東京工科大学では、このような形で大学生活において学生が直面する、さまざまな問題を解決できるよう徹底したサポートを実施し、本学で十分に学び、社会へ巣立って活躍できる人を輩出したいと取り組んでいます。