世界的ロボット大会での優勝をめざす「プロジェクトR」についてご紹介します。
プロジェクトRとは
大学の全面的支援のもと、学年の垣根を越えて取り組むロボット開発プロジェクトです。

プロジェクトRは、本学の学生(学部1年生から修士2年生まで)が参加できるロボット開発プロジェクトで、NHK学生ロボコンで優勝し、日本代表として国際大会であるABUロボコンに出場し、優勝することを目標として活動しています。ロボコンに向けたロボット開発を行う中で、ロボット開発に必要な機械設計や機械加工、電子回路設計・製作、プログラミングなどの知識や技術を身につけることができます。またロボット開発はプロジェクト全員で取り組むため、学年の垣根を越えて協力し合いながら活動する中で、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力の獲得も可能です。さまざまなメンバーとともに、大学の設備を存分に活用してロボット開発ができる学生主体のプロジェクトです。
NHK学生ロボコンには、2009年に初出場しました。その後プロジェクトRとして2016年大会出場に初出場を果たし、それ以降2021年まで6大会連続で大会出場を果たしています(2020年は大会中止)。本プロジェクトは、コンピュータサイエンス学部の授業「プロジェクト実習 テーマR」が前身となっており、チーム名である「プロジェクトR」はここからきています。当初は授業としてNHK学生ロボコンに向けたロボット開発を行っていましたが、単年度の取り組みでは技術の向上に限界があり、年々レベルアップする大会に対応していくためにも学年を越えて技術を継承する必要性が高まりました。またロボット開発を繰り返し経験して多くのノウハウを蓄積することが重要であることから、現在のように全学年が協力しながらロボット開発を行うプロジェクトに発展しました。現在では常連校として毎年のように大会出場を達成し、テレビ番組で取り上げられるなど、注目される存在となっています。これからは常勝校として、常に大会上位の成績を残せるように、メンバー同士切磋琢磨しながらチーム力の向上をめざしていきます。
「プロジェクトR」年表
技術と経験を継承しながら、NHK学生ロボコンの常連校へと成長・躍進してきました。
- 2011年
- プロジェクト発足
- 2012年 -
2015年 - ビデオ審査落選
- 2016年
- NHK学生ロボコン 本選出場 チーム名を「プロジェクトR」に
- 2017年
- NHK学生ロボコン 本選出場 特別賞受賞
戦略的教育プログラム「ロボット開発による先進的教育プログラム」として活動開始
- 2018年
- NHK学生ロボコン 本選出場
- 2019年
- NHK学生ロボコン 本選出場
- 2020年
- NHK学生ロボコン 大会中止
- 2021年
- NHK学生ロボコン 本選出場
決勝トーナメント進出 ベスト4
デザイン賞、特別賞受賞
「ロボコン挑戦プロジェクト」として活動開始
- 2022年
- NHK学生ロボコン 本選出場
予選順位1位で決勝トーナメント進出 ベスト4
技術賞受賞
※2009年 NHK学生ロボコン 初出場(本プロジェクトとは別)
指導教員からのメッセージ
自らも国際的ロボコン出場経験を持つ指導教員、上野祐樹先生から若い皆さんへ。

プロジェクトRには、最初からロボット開発ができる人はほとんどいません。また皆がロボットに興味をもってプロジェクトに入ってくるかというと、そうでもありません。はじめは「なんとなく機械を使ってみたい」とか「プログラミングやってみたい」といった小さなきっかけでプロジェクトに参加し、活動を続ける中で、ものづくりの楽しみや、他のメンバーと協力してものごとを進めることの楽しさを知り、自身の成長を実感しながらプロジェクトに参加する意義を見つけていく人がほとんどです。