東京工科大学 前年度(2022年度)入試の傾向と対策【数学Ⅰ・A】
出題傾向
出題形式
出題範囲は数学Ⅰ・Aであり,出題形式はマークシートによって答えを完成させる形となっている。試験時間は他の選択教科と合わせた3教科を150分で解答する形であり,平均的に考えると数学の解答時間は50分である。例年大問3つからなる問題構成で,2022年度入試は大問1が3題,大問2が2題からなる小問集合,大問3は1つのテーマについて2~6題の設問に答える形であった。
出題内容
出題単元については,2022年度入試は数学Ⅰ・Aすべての単元から出題された。中でも「2次関数(数学Ⅰ)」,「図形と計量(数学Ⅰ)」,「整数の性質(数学A)」,「場合の数と確率(数学A)」は出題が目立った。特に「場合の数と確率(数学A)」は大問3での出題が多く,東京工科大学の入試の最重要単元と言えるだろう。
難易度
問題の難易度については,大問1と大問2は基本~標準レベルであるが,「場合の数と確率(数学A)」の単元から思考力が問われる問題が多く出題されている。大問3は応用的な問題の出題が多く,典型パターンの演習だけに注力した受験生は完答が難しかったと思われる。
学習対策
全出題範囲の典型問題の解法を身につけよう
2022年度入試は数学Ⅰ・Aすべての単元からの出題があった。過年度をさかのぼっても偏りのない出題が見られるので,まずは全出題範囲について入試基本レベルの問題を解くことができる学力を身につけよう。教科書の章末問題を自力で解けるようになるのが一つの目安である。複数の単元にまたがるような融合問題は少ないので,各単元の典型問題の解法を一つずつ潰していくような勉強がよいだろう。
過去問の演習などを通じて時間感覚を身につけよう
小問の中には計算に時間がかかる問題もあり,試験時間が3科目で150分と短いので,一つの問題に手間取ってしまうとすべての問題に手をつける前に試験時間が終わってしまう可能性がある。過年度を含めた過去問を繰り返し演習し,時間感覚を身につけておこう。
「場合の数と確率(数学A)」の成否がポイント
2022年度入試は小問集合と大問の両方で出題された。全日程で出題され,かつ大問3での出題頻度も高い最重要単元である。また,難易度は他の単元と比べると応用的な問題が多く,他の受験生と差になる単元でもある。典型問題の解法暗記だけでなく,大学入試共通テストや旧センター試験の過去問を演習するなどして,読解力と思考力を身につけることを意識して勉強するとよいだろう。
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