工業デザインコースについて
2017年度に引き続き今年度2018年も継続して
客員教授の永島先生の特別演習授業を実施する予定です。



永島譲二(客員教授)
1988年よりBMWに入社し、数々のカーデザインを手がけ、現在はBMWのクリエイティブディレクターとして活躍中。
人の営みを総合的にプランニングできる人材を育成します。

具体的なデザインの企画・提案を多数体験しながら、デザイン能力やプロジェクトに必要なスキルを身につけます。感性とスキルの演習で身につけた基礎力をベースに、3年次後期からはインテリア・ディスプレイ・空間の演出について学ぶ「空間デザイン専攻」と、機器・家具・雑貨などの製品のデザインを設計する「工業デザイン専攻」のいずれかを選択し、専門性を高めます。人の営みとデザインの関わりを理解し、プランニングできる人材を育成します。
2専攻について
工業デザイン専攻

人が毎日使う機器・家具・雑貨をデザインするのが、プロダクト(製品)デザインです。プロダクトは人が使うことで価値が生まれます。評価される製品を生みだすためには、多くの人の視点と嗜好を理解することが重要。そのため工業デザイン専攻では、人の暮らしに役立つ生活用品をベースに、設計から製品化までを総合的に学びます。コンセプトの設定やプレゼンテーション能力を養うだけでなく、未来を見据えた人とモノのあり方と新しい形を提案できるデザイン能力を身につけます。


主な専門教育科目
工業デザイン専門演習Ⅱ
人々の生活で使用するプロダクトをテーマとして、調査から立案までのデザインプロセスの実際を学びます。プロジェクトの実現力、プレゼンテーション能力とともに、既成の枠を超えた新たな発想のデザインを計画できる能力を身につけます。
専門スキル演習「工業系モデリング」
工業デザインの世界で製品を作るのはデザイナー本人ではなく、工場や職人さんです。作ってもらうためには、自分のデザインを他の人に伝える必要があります。これまでは図面で伝えていましたが、3Dモデルだとよりわかりやすくなります。コンピュータ上で立体を作りながら検討を重ね、デザインの完成度を高めるためのスキルを学びます。
商品企画論
企業における商品企画の考え方、手法や理論を学ぶことで、企業人として通用する実践的な商品企画スキルと、事業戦略やマーケティングの基礎を身につけます。単なる思いつきの商品発想ではなく、企業における重要な経営手法としての商品戦略の構築をしっかり認識し、理性的な洞察や判断ができる能力を養います。
卒業後の進路
一般企業における総合職(商品開発、企画推進、広報、営業、制作、マーケティング部門など)/製品開発・製造・販売会社などの企画部門・デザイン部門/インテリアデザイン会社/プロダクトデザイン会社/展示企画会社などのプランナー/プロダクトデザイナー/工業デザイナー/プロデューサー ほか
空間デザイン専攻

人と人が出会う場としての空間を、効果的に演出できる力を身につけます。空間を演出するために必要な要素は、空間デザインの専門知識だけではありません。プロジェクト全体をリードする幅広い視野と、チームとして仕事を達成するための協調性も必要です。この専攻では、住居や商業施設、公共スペースを中心としたインテリアからディスプレイまで、デザインの背景となるあらゆる環境を考えながら、フィールドワークなどを通して空間表現の発想力を養い、実社会で役立つ能力を身につけます。
主な専門教育科目
空間デザイン専門演習Ⅱ
実際の商業空間や住空間をテーマとして、フィールドワーク、現状の調査分析、グループディスカッションなどを経て、提案内容の検討を行い、3DCGやCADを用い、新たな空間やプロダクトのプランニングおよびデザイン提案を行い、発想力や提案力を身につけます。
専門スキル演習「空間系製図」
3次元の建築やインテリアを図面として表現する製図手法を学びます。作図の基礎的なルールを学び、自分の頭の中にある建築やインテリアのイメージを他者に伝わる図として表現するスキルを身につけます。
空間演出論
自然・都市・社会、そして人・モノ・場の関係で構築される空間の価値と意味を学びます。空間演出の対象やディスプレイなど、空間デザインの背景となる環境や目的を考慮しながら、空間表現の提案ができる知識や発想力を養います。
卒業後の進路
一般企業における総合職(商品開発、企画推進、広報、営業、制作、マーケティング部門など)/インテリアデザイン会社/設計事務所/展示企画会社/造園会社/エクステリアデザイン会社/ランドスケープデザイン会社などのプランナー/ディスプレイデザイナー/展示ディレクター/プロデューサー ほか
教員一覧