イギリスで活躍する建築家 早津毅氏による3日間にわたる特別授業を開催
【概要】
デザイン学部では、2025年12月15日(月)から17日(水)までの3日間、イギリスで活躍する日本人建築家 早津毅氏を特別講師として迎え、特別授業を開催しました。授業では、本学蒲田キャンパス最寄り駅である「蒲田駅」の駅ビル「東急プラザ蒲田」屋上の“幸せの観覧車”を題材とし、観覧車のゴンドラの新たなデザイン提案と模型制作に取り組みました。学生たちは事前に現地調査を行ったほか、東急プラザ担当者から観覧車の歴史についてレクチャーを受けるなど、十分な準備を重ねたうえで特別授業に臨みました。
初日は、学生一人ひとりが事前に検討してきたゴンドラのアイデアをもとにグループで意見交換を行い、その内容を踏まえて1/6スケール模型として制作する案を一つに集約。模型制作にあたっては、早津氏よりその重要性についてコメントがあり、外観からのランドマーク性や乗車体験の質を意識した検討が進められました。こうしたプロセスを経て行われた9グループのプレゼンテーションの結果、翌日に原寸模型を制作する3案が選定されました。
二日目は、選定された3案を原寸模型として制作。限られた時間の中で、学生たちは役割分担を行い、安全に配慮しながら急ピッチで作業を進めました。制作の途中では早津氏から随所で助言があり、最終的に3点の原寸模型が完成しました。特別ゲストとして寺田尚樹客員教授も登場し、仮に実物化するとした場合の素材や色彩のあり方から、今後の展示や稼働時を見据えたイメージムービー制作に至るまで、講評をいただきました。
三日目は普通教室に舞台を移して特別講義を開催。早津氏のキャリアや日本建築への関心、体験型プロジェクトの事例などが紹介され、学生にとって視野を広げる学びの機会となりました。
この一連の特別授業は、アイデアの構想から制作、講評、現地での展示までを一貫して体験できる実践的な授業となっています。大人数での作業はここで終わりですが、「東急プラザ蒲田」での展示に向けて、有志学生たちによるブラッシュアップが今後も続いていきます。

早津毅氏
ゴンドラの模型制作に熱心に取り組む姿が印象的でした。大規模なグループ作業でありながら、本当に全員が積極的に制作に関わっていて、手を休めている人は一人も見当たらず、東京工科大生の積極性とチームワークに心動かされました。
プロフィール
1993年に渡英し、アーキテクチュラル・アソシエーション・スクール・オブ・アーキテクチャ(AAスクール)にて建築を学ぶ。その後、David Chipperfield Architects、6a Architects等での実務経験を経て、2016年にHayatsu Architectsを設立・主宰。建築デザインおよび建築保存を専門とし、設計実践と並行して、イギリス各地において一般市民と協働する参加型まちづくりの実践に取り組んでいる。さらに、自身の設計活動と併行し、英国AAスクールおよびキングストン大学においてユニットマスターを務め、建築教育にも従事している。
https://www.hayatsuarchitects.com/
▼参加学生の声
・観覧車に乗る人の視点だけでなく、観覧車が使われている姿が第三者からどう見えるかという視点も養うことができました。
・視覚デザインを学んでいくことにしていますが、建築や空間デザインともつながりながら学ぶ楽しさに気づき、学びへの期待が大きくなりました。
・手を動かすことで素材を知り、新しいアイデアが生まれることを感じられた。
・今までにない規模のグループで模型を作るのが新鮮で面白かったです。本当に良い経験になりました。
・大人数でつくる体験ができて楽しかったです。
・制作への向き合い方や時間のかけ方の価値を改めて考える機会となりました。
・空間デザインは、その場所がもつ記憶や文化をどう未来へつなぐかが重要だと知ることができました。
■デザイン学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/design/index.html
