環境分野(生命科学・環境コース)について
■2019年度の参考情報です。
2020年度の情報につきましては決まり次第お知らせします。
生物が持つ優れた機能を巧みに応用し、医療や環境保全に役立てるための知識・技術を学ぶコースで、生命科学分野と環境分野からなります。「生命科学分野」では再生医療などに利用される生体機能材料や、生体分子と計測技術を融合させた病気診断用バイオセンサーなど、「環境分野」では微生物を使った環境浄化や、遺伝子組換え技術を活用した砂漠の緑化などの先進技術を修得します。タンパク質や細胞を利用したバイオテクノロジーを深く学ぶことで、幅広い分野で活躍できる人材育成をめざします。
バイオテクノロジーを基盤に環境問題の解決を探る
地球規模での環境・エネルギー問題を最新のバイオテクノロジーを利用して解決することをめざしています。環境問題の解決を考えるためには、環境の浄化・汚染防止・アセスメントの3つが重要であり、これらすべてにおいて高い技術が要求されます。
生命科学・環境コースの環境分野では、膜型バイオリアクター(環境浄化)、耐塩性植物(環境浄化)、微生物ライブラリーの活用(環境汚染防止、環境浄化)、環境バイオセンシング(アセスメント)のそれぞれの分野において、独自性の高い技術の研究開発を通して、環境分野やバイオテクノロジーの分野で活躍できる人材育成を行っています。
明日の地球を
デザインする
詳細とその関連研究などをご紹介します。
コース紹介ビデオ
環境分野
生物の高効率・省エネルギーの機能を工学的に応用する技術であるバイオテクノロジーを活用して、環境・エネルギー問題など21 世紀の重要課題について考える分野です。水や土壌の浄化、砂漠の緑化、地球温暖化の防止などをテーマに、人と自然が持続的に共存できる循環型社会の構築を追求。環境と生命の専門家として、社会と暮らしを取り巻く諸問題の解決に貢献する人材をめざします。
主な専門教育科目
環境バイオテクノロジー
土壌・大気・水の汚染などの地球規模の環境問題を国際協力を含めて理解し、それらを解決するための微生物や植物を用いたバイオテクノロジーやバイオモニタリング技術、環境浄化プロセスについて学びます。
水環境工学
地球上を循環し、生命をはぐくむ水について理解を深める科目です。河川や湖沼、海域の水質現象と水処理技術についても扱います。「水質関係公害防止管理者試験」の出題範囲もカバーします。
植物細胞工学
植物の機能を細胞・遺伝子レベルで理解し、それらの機能を向上させるために必要な生化学・遺伝子工学の知識を学びます。これらの植物バイオテクノロジーを活用した研究・実用化例についても扱います。
専門実験
- 環境生物実験
- 環境問題に対処するためのバイオテクノロジーの基礎技術として、環境保全技術、環境修復技術、環境測定技術を習得します。具体的には、DNA検査によるモニタリングや個体識別、塩基配列の解析、微生物による環境修復、環境ホルモンの測定、バイオセンサーによる環境計測などを体験します。
教員・研究紹介
浦瀬 太郎 / 水環境工学(浦瀬太郎・後藤早希)研究室
専門分野:環境衛生工学、上下水道学、膜分離技術を用いた水処理、微量化学物質(医薬品、化粧品、臭気物質など)の環境中での挙動およびその分解処理
卒業後の進路
医薬品製造・販売関連/家庭用品製造・販売関連/化学製品関連/肥料・飼料関連/農林漁業関連/資源・エネルギー関連/CRO(治験業務委託業)関連/病院・医療機関/研究機関 ほか